「我々は今日、文在寅(ムン・ジェイン)政権がもはやろうそく政府でないことを通知する」。

21日午後、雨が降るソウル汝矣島(ヨイド)で開かれた全国民主労働組合総連盟(民主労総)ゼネスト闘争のスクリーンに警告文が表示された。

ゼネスト闘争の司会を担当したオム・ミギョン民主労総副委員長は「2016年冬にろうそくを持って政権交代を実現させたが、当時の約束はもう音沙汰なく消えた」とし「ろうそくの火を消した文在寅政権の改悪を阻止し、社会大改革を推進しよう」と叫んだ。

民主労総が弾力勤労制期間拡大の阻止などを主張しながら全国14地域でゼネスト大会を開いた。この日、汝矣島の国会前には保健医療労働組合および公共輸送労働組合など傘下支部の組合員1万人(主催側推算)が集まった。

ここでキム・ミョンファン民主労総委員長は「弾力勤労制期間の拡大で労働時間の短縮をなかったことにしようとしている。弾力勤労制期間の拡大を強行するなら、我々はまた機械を止めて仕事の手を休め、弾力勤労制期間の拡大をやめさせる」とし「政府と国会が労働搾取−規制緩和改悪を強行する場合、第2・第3のゼネストを行い、12月1日の全国民衆大会総力集結をはじめ社会大改革闘争の先鋒に立つ」と警告した。

この日、国会前の集会では文在寅政権の労働政策に対する露骨な批判が続いた。パク・ヘンドク全国農民会総連盟議長は「農民たちは最近、青瓦台(チョンワデ、大統領府)からオオカミ政権を追い出したところキツネ政権になったと文在寅政権を批判している」とし「文政権の労働公約は破棄され、労働法は改悪され、最低賃金と労働時間短縮は無力化された」と批判した。

続いて文政権を「金持ち政権、財閥政権、米国に弄ばれる政権」とし「コメの価格が少し上がったからといって、庶民と農民をお互い対立させる狡猾で卑怯な戦略を使っている」と主張した。

慶尚北道金泉(キムチョン)では民主労総ゼネスト大会が終わった後にもみ合いが生じた。組合員(58)がトイレを使用しようと金泉市庁の庁舎に入ろうとしたところ公務員(37)に止められると、暴言を浴びせながら顔を殴り、全治2週間のけがを負わせた。

この日、金泉地域の約300人の組合員は「金泉市統合管制センターの期間制勤労者を正規職に転換しろ」と要求した。統合管制センターに勤務する期間制管制要員36人のうち20人が民主労総の組合員。民主労総はこの日、全国で16万人の組合員がゼネストに参加したと主張した。

雇用労働部は約9万人が民主労総ゼネストに参加したと把握した。雇用部の関係者は「現代車や起亜車など80カ所ほどの事業場からストライキに参加し、現代車と起亜車がそれぞれ4万8000人、2万9000人など全体の80%以上を占めたとみている」と明らかにした。

一方、民主労総が開いた集会が警察に今年申告された集会全体の約10%にのぼることが確認された。警察庁によると、今年1−10月に民主労総が申告した集会は6602件と、全体の集会6万7168件の9.8%を占めた。一日に約21件の集会を民主労総が申告したということだ。


2018年11月22日07時57分 [中央日報/中央日報日本語版]
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