拳銃や大量の銃弾を自宅で密造したとして、兵庫県姫路市の23歳の男が逮捕されました。警察によりますと、調べに対して「インターネットの動画をもとに製造した」と供述し、引き金などもすべて1人で作ったとみられています。

逮捕されたのは、姫路市に住む会社員で、韓国籍の栗田優※キ、本名、姜優※キ容疑者(23)です。

警察によりますと、平成26年から28年にかけて自宅で拳銃1丁と銃弾139発を密造したとして武器等製造法違反などの疑いが持たれています。
拳銃は全長15センチ余りの単発式で、警察が銃弾を入れて確認したところ、殺傷能力があったということです。

これまでの調べによりますと、姜容疑者は、自分で書いた設計図をもとに市販の工具で鉄板を加工して引き金などを作ったうえで、業者からステンレス製の筒を仕入れて銃身にしていたということです。

また銃弾は、インターネットを通じて購入した使用済みの弾丸と花火から取り出した火薬を使って製造していました。

警察は匿名性の高いインターネットの闇サイトで銃の販売を持ちかける書き込みを見つけ、姜容疑者を特定したということで、販売しようとしていなかったか調べています。

調べに対し「子どものころから銃が好きで、ネットの動画をもとに製造した。銃は鑑賞用だった」と供述しているということです。

※キは「火」へんに、つくりが「軍」

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181204/k10011734511000.html
NHK 2018年12月4日 18時30分