韓国海軍の駆逐艦が射撃する際に使う火器管制レーダーを、海上自衛隊のP1哨戒機に向けて照射したことが明らかになった。これは「攻撃予告」ともいえる軍事行動につながる行為だ。

 「火器管制用レーダーは、ミサイルや火砲を発射する際、目標の距離や針路、速力、高度などを正確に捕捉し自動追尾する『ロックオン』に用いる機器です。つまり発射ボタンを押せば攻撃可能な状態に入れます。米軍なら敵対行為とみなし即座に撃沈されますが、日本はそれができないことを承知の上で威嚇したのでしょう」(軍事アナリスト)

 複数の韓国メディアは、韓国国防省関係者の話として「レーダー使用は遭難した北朝鮮船舶捜索のためで、海自の哨戒機を狙ったわけではない」と報じた。

 「船舶捜索で火器管制用レーダーを使用することなどあり得ず、本当に国防省幹部が言ったのなら日本を小バカにしているとしか思えません」(同)

 実際、韓国海軍は、12月13日に島根県の竹島の周辺海域で、島の防衛を想定した定例の合同訓練を14日までの日程で行っていた。島の防衛というからには仮想敵国は日本だ。その延長線上に今回の「ロックオン」があることは間違いないは。

 韓国の女子中学校の生徒名で、日本の竹島教育を批判するハガキ41通が島根県内の中学校に届いたが、まるでカルト教団のように反日教育を洗脳される生徒たちが哀れだ。反日教育を受けて入隊すれば、自衛隊機に向け「ロックオン」くらい、彼らの愛国精神からやるのは当然だろう。

 実は「ロックオン」は2013年に中国海軍のフリゲート艦『連雲港』が、海自の護衛艦『ゆうだち』に対して火器管制レーダーを照射した一件がある。

日中間の応酬が続いたが、「現場の軍人が勝手にやったのではないか」という軍事関係者の推測がある一方で、前防衛大臣の森本敏氏は当時、「(レーダー照射の判断は)艦長より上でしょうから、軍の暴走とは思わない」と述べており、自衛隊関係者も「現場の暴走と判断するのは難しい」と考えていることが伝えられている。今回の韓国海軍の行為も駆逐艦の一艦長の独断レベルではないだろう。

 ところで日本の空も中国機による領空侵犯に日夜さらされている。防衛省統合幕僚監部によると17年度のスクランブル回数は904回に上り、うち500回が中国機によるものだった。

 「スクランブルは、自衛隊機が総理から防衛出動が発せられて初めて軍隊として行動できるものです。正当防衛と緊急避難以外では武力行使できません。ということは、国際法で定められた警告射撃もできないし、もし弾が外国機に当たって撃墜してしまったら、パイロット個人が罪を問われることになるのです。ですから領空侵犯機に対しては、領空外に追い出すか、強制着陸させるかのいずれを実行しなければ、その空域を実行支配したことになりません。実効支配していなければ領空を主張できなくなるのは当然の帰結です」(元空自幹部)

 正当防衛とは相手が撃ってきたら撃ち返してよいということだから、現実には撃墜は必至で「殉職」ということになる。では自衛隊機はどうやって自衛任務を遂行しているのか? 実は特攻隊の英霊に守られているのである。「新興宗教か!」と言われそうだが、こういうことだ。

 「領空侵犯しても攻撃できないという自衛隊の実態を知っている中国機は、なぜ侵犯空域に入ってこないのか。それは、日本は特攻隊の国だから、いざとなったら体当たりも辞さないという恐怖感が外国機にはあるからです。ですから日本の空は、70年以上前に特攻隊で散った英霊に守られているのですよ」(軍事ジャーナリスト)

 いつまでこんな“超法規処置”のままにしておくつもりなのか。

https://wjn.jp/sp/article/detail/3014822/
週刊実話 2018年12月25日 22時00分