【ソウル時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は1日、「新年の辞」の演説を行い、トランプ米大統領と「いつでも再び向き合う用意ができている」と表明し、再会談に意欲を示した。ただ、「完全な非核化」実現に向けた意志を重ねて強調しながらも、米国が制裁・圧力を続ければ、「新たな道」を模索せざるを得なくなると警告した。北朝鮮国営・朝鮮中央テレビなどが伝えた。

どが伝えた。

金正恩氏と「恋に落ちた」=トランプ氏、親密さ強調

 非核化の進展に応じた見返りを求める従来の主張を繰り返した格好で、近く開催が見込まれる2回目の米朝首脳会談を前に、非核化に対する「相応の措置」を取るよう、トランプ政権をけん制した。
 正恩氏は「われわれは既に、これ以上核兵器を製造したり、試験したりせず、使用も移転もしないと内外に宣言し、さまざまな実践的措置を講じてきた」と主張。朝鮮戦争の休戦体制を平和体制に転換するため、多国間交渉を積極的に推進する考えを表明し、中国もプロセスに関与させたい意向を示唆した。
 同時に、「朝鮮半島の緊張の根源となっている(米国など)外部勢力との合同軍事演習をこれ以上、許容してはならない」と韓国に要求し、戦略兵器などの搬入も中止するよう求めた。(2019/01/01-16:22)

ソース
時事ドットコム 2019年01月01日16時22分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019010100180&;g=int