「安倍首相が韓国叩きの先頭に」 韓国与党幹部が遺憾表明
1/8(火) 11:27配信

【ソウル聯合ニュース】韓国の与党「共に民主党」の金太年(キム・テニョン)政策委員会議長は8日の党幹部会議で、「安倍晋三首相があらゆる(韓日間の)懸案で直接前面に立って対立をあおり、極めて遺憾だ」と述べた。

 金氏は「隣国と歴史を巡る摩擦は起こり得るが、意見の違いを調整し、妥協しなければならない国の指導者が対立の前面に出ることは別問題」と指摘。「安倍首相が事案を問わず韓国叩きの先頭に立っている」として、韓国の艦艇が遭難した北朝鮮の漁船を捜索する際、火器管制レーダーを海上自衛隊の哨戒機に照射したと日本が主張する問題を取り上げ、「哨戒機事件は両当局が実務会議で冷静に議論したが、安倍首相が一方的に(当時の)映像を公開した。哨戒機の威嚇的な低空飛行については謝罪することが正しい」と述べた。

 また、日本による植民地時代に強制徴用された被害者らへの賠償を命じた大法院(最高裁)の判決に基づき、日本企業の韓国内の資産が差し押さえられる場合の対抗措置として、日本政府が韓国製品への関税引き上げも検討しているとの報道に言及し、「事実ではないことを望んでいるが、関税報復で対立をさらに深めることは極めて非理性的な態度」と批判した。

 その上で、「安倍首相の行動は周辺国との対立を利用し増幅させ、国内政治で得をするための意図と受け止められている」とした上で、「責任のある政治指導者がやるべき選択ではない」と強調。「今からでも歴史を真率に謝罪し、未来志向的な韓日関係に専念することを望む」と述べた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190108-00000025-yonh-kr