莞島(ワンド)のある漁村で80代の高齢者が敬老堂(高齢者が集まる福祉施設)に火をつけ、2人が死亡した。村のハルモニ(お婆さん)が自身に対し、性醜行(セクハラ)犯として警察に申告したというのが理由だった。

27日、莞島警察などによれば去る25日の午後1時頃、莞島郡の敬老堂で火事が起きた。
この火事で敬老堂にいたAさん(84歳・女)が現場で死亡、放火犯と見られるB容疑者(83歳)は全身に3度やけどを負って病院に運ばれ、翌日の午前5時に死亡した。当時、敬老堂にいた他の80代の高齢者2人は、何とか脱出して難を逃れた。

助かった高齢者は警察の調査で、「B容疑者がペットボトルが入った黒いビニール袋を敬老堂の中に持ち込み、“皆で一緒に死のう” と大声を出した途端、“ポン” という音とともに火が起きた」と供述した。

警察は火災当時に敬老堂の中にいた目撃者の供述と、ガソリンと見られる物質が入っていた空のペットボトル(1.5g)が敬老堂の中で発見された事で放火事件と推定して、国立科学捜査研究院に死亡者の解剖検査と精密火災鑑識を依頼する事にした。

警察の調査の結果、亡くなったAさん(女)の家族は普段からB容疑者からAさんを含む村のハルモニ(お婆さん)が敬老堂などで性醜行(セクハラ)に遭っているという話を聞き、去る23日に警察に申告した。B容疑者は火災前日の去る24日、このような事実を周囲から伝聞していた事が分かった。

警察の関係者は、「他人に言いづらい高齢者間の性醜行(セクハラ)問題のうえに男性中心の社会性が強く、閉鎖された農村の特性のために被害事実を隠し、怒りを強めたようだ」と話した。

ソース:光州日報(韓国語)
http://www.kwangju.co.kr/read.php3?aid=1548601200652880006