2019年2月1日、韓国で先月28日に92歳で亡くなった元慰安婦女性・金福童(キム・ボクトン)さんの出棺式が行われた。これについて韓国メディア・ノーカットニュースが「警察が異例の手厚いもてなしをした」と報じ、韓国のネット上で注目を集めている。

記事によると、葬儀最終日の1日、金さんの遺体を乗せた霊柩車はソウル市内の遺体安置所から火葬場を経て、墓地のある忠清南道・天安望郷まで約124キロを移動した。その際、周りには数台のパトカーと白バイが付き、霊柩車をエスコートしたという。

記事は「元大統領の国民葬でしか見られない様子」と伝えている。葬儀場や墓地など主要地点の警備に当たった交通警察を含めると、警察官は19人、パトカーは4台、白バイ8台が動員されたという。

警察関係者は「義人や武功勲章受勲者を国立墓地などまで警察がエスコートするのと同じこと」と説明したという。

これに、韓国のネットユーザーからは

「文政権だからこういう礼遇が可能なんだ。悲しい人生を送った(元慰安婦の)おばあさんが最後に、素晴らしい政権の下でこんな待遇を受けられてよかった」
「これでおばあさんも安らかに空に羽ばたいていけるだろう」
「素晴らしい。警察の対応を支持する。政権に関係なく、いつでもこういう温かい対応のできる警察になってほしい」

など肯定的な反応が寄せられている。 一方で

「元慰安婦女性だけを特別扱いするのはおかしい。軍隊での勤務中に死んだ人にも同じ対応をするのか?」
「それはいいけど、国のために働いて犠牲になった人たち、戦争中に亡くなった人や家族を失った人、障害を抱えた人もみんな公平に扱うべき」
「おばあさんの冥福を祈ってはいるけど、これはちょっとやり過ぎ」
「慰安問題が日韓関係悪化の原因になっていることも忘れないで」

など複雑な心境を示すユーザーも多く見られた。


2019年2月2日(土) 14時20分
https://www.recordchina.co.jp/b684622-s0-c30-d0058.html