2019年2月12日、韓国・MBCは「朝鮮半島の断層が長い眠りから目覚め、大地震のシグナルを送っている」と報じた。

「地震安全地帯」と言われていた朝鮮半島ではここ数年、東南部で強い地震が相次いで発生している。今月10日にはマグニチュード(M)4.1の地震が慶尚北道・浦項一帯を襲った。浦項は2017年にもM5.4の地震が発生していた。16年には慶州でもM5.8の地震が起きていた。

記事によると、韓国地質資源研究院がこのほど発表した報告書は「朝鮮半島の内陸と東海岸、西海岸に集中する断層帯が再活性している」と指摘している。記事は「地震を発生させる地層のずれ、つまり断層が冬眠から目覚めたように活発に動き出したということ」と伝えている。報告書は「朝鮮半島の東側では太平洋プレートとユーラシアプレート、西側ではインドプレートとユーラシアプレートがぶつかり合い、朝鮮半島の地層も少しずつずれた」とし、「そのずれで地面が割れて断層帯ができ、断層帯にたまった力が地震として噴出された」と説明しているという。

専門家からは「たまっていく力がいつかその土地を破壊するほどのレベルに達し、地震が発生する。朝鮮半島東南部で相次ぐ強い地震がまさにそのシグナルだ」「南東部の方が危険だが、首都圏や西海岸の断層も警戒すべき」「近いうちにM7以上の地震が発生する可能性もある」などと指摘する声が上がり、「これまでとは違う対策が必要だ」と訴えているという。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「東海岸にある原発が心配」「問題は原発密集地帯で地震が多く発生しているということ」「だから脱原発が必要なんだ」など「原発」の存在を懸念する声が相次いでいる。また「高層マンションの建設もやめてほしい」「高層ビルだらけのソウルで地震が起きたら全て崩れてしまう」との声も。

そのほか「北朝鮮の核実験が地震を呼び起こしたのでは?」と主張する声や、「とりあえず国会を浦項に移そう。そうすればすぐに対策を始める」と提案する声も見られた。

一方で「地震が起きる可能性は今までもあった。そんなに心配する必要はない」「今すぐに起きるというわけじゃない。1000年先のことを心配するのは無駄」と指摘する声も見られた。(翻訳・編集/堂本)

https://www.recordchina.co.jp/b673367-s0-c30-d0058.html
Record China 2019年2月13日 6:40