二度目の米朝首脳会談が2月27日と28日両日にベトナムの首都ハノイで開かれる。なぜベトナムか、そして当初上がったダナンではなく、なぜハノイなのか。

 「ベトナムを選んだのは、かつて米国と戦火を交えたベトナムが、経済と安全保障分野で米国と強固な関係を構築した結果、めざましい経済躍進を遂げたことを金正恩党委員長に見せつける狙いがあるからです。北朝鮮と同じ社会主義体制のベトナムの現状を正恩氏に見せ、核放棄を決断させたい思惑があるのは確かなことなのです。ただ、具体的にベトナムのどこで首脳会談を行うかについては、米朝間で主張のズレがありました。北朝鮮は自国の大使館があるハノイを主張していました。北朝鮮は諜報機能を持つ大使館のある都市へのこだわりは尋常ではありません。一方米国は警備が比較的しやすい上、17年のアジア太平洋経済協力会議首脳会議など国際会議の開催実績もある中部ダナンでの実施を希望していましたが米国が譲ったのです」(国際ジャーナリスト)

 米朝会談でもう1つ注目される「第3の男」は韓国・文在寅大統領だ。会談後の発言に注目が集まる。
「仮に米朝会談の結果、米朝が関係正常化に入ると、文大統領は、日本に対して超強気に出てくる可能性があります。逆に米朝正常化の後、日本との問題を解決するのみという意思表示を行い収拾に向かう可能性もなくもありません。3・1独立運動100周年となる3月1日の大統領発言がどっちに転ぶのか、まあ9割方前者でしょうね」(韓国ウオッチャー)

ハノイには中心部のレーニン公園の近くに北朝鮮大使館があり、その目と鼻の先に中国大使館がある。ダナンよりもハノイが両国の諜報活動面で好都合であるのは言うまでもない。

 「現在のベトナムは韓国人と中国人であふれかえっており、たとえばハノイでマンションを購入する外国人のほとんどは韓国人です。そして次が中国人。昨年、ベトナムの最大貿易赤字国は韓国で、中国は第2位に陥落しています。ネオン輝く新都心の高層ビルはロッテ・デパートであり、韓国資本による東京の表参道を真似たショッピングストリートもあり、ここは南青阿山か、いやハノイに来ていたのだと驚きますよ。日本ではベトナム戦争に派遣された韓国・猛虎部隊や青竜部隊の落とし子である『ライダイハン』の悲劇や『フォンニィ・フォンニャットの虐殺』によって、反韓感情が顕著だろうと思いますが、事実はまったく逆で、過去の歴史を知らないベトナム人技能研修生も日本より韓国に行きたがるくらいです」(ハノイ在日本人会社員)

 文大統領のしたり顔が目に見えるようだ。

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週刊実話 2019年02月24日 18時00分