文在寅(ムン・ジェイン)大統領は26日の閣議で「親日を清算し、独立運動をきちんと礼遇することが民族の精気を正しく立て、正義ある国へと進む始まりだ」と述べた。

 文大統領は15日に行われた「国家情報院・検察・警察 改革戦略会議」でも「今年、われわれは日帝時代(日本による植民地時代)を経てゆがめられた権力機関の影から完全に脱する元年とすべきだ」と述べていた。

 韓国大統領府(青瓦台)の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は「(親日清算に対する)具体的な措置を意味したわけではない」として「民族の精神を正しく立て直すという意味で述べた言葉だと理解している」と説明した。

 26日の閣議では、三・一運動(独立運動)100周年を控え、ソウル市内にある独立運動家・金九(キム・グ)の記念館で開催された。青瓦台によると、戦争の時期を除き、閣議が公共庁舎以外の場所で開催されたのは初めてだという。

 文大統領は「安重根(アン・ジュングン)義士の墓では、必ず遺骨を発掘するという強い決意を新たにした」と述べた。

 この日の閣議で文大統領は、韓国の女性独立運動家、柳寛順(ユ・グァンスン)に建国勲章の大韓民国章(1等級)を「追加叙勲」することについて「柳寛順烈士が三・一独立運動のシンボルとして国民の記憶に刻まれているという事実だけでも1等級叙勲の資格は十分だ」として「三・一独立運動100周年の意味を一層高める契機となることを願う」と述べた。

 文大統領は閣議に先立ち、閣僚らと共に金九の墓を参拝したほか、李奉昌(イ・ボンチャン)、尹奉吉(ユン・ボンギル)、白貞基(ペク・チョンギ)ら独立運動家の墓、安重根の墓、臨時政府の要人の墓を相次いで参拝した。文大統領は三・一節(独立運動記念日)当日、ソウル・光化門広場で行われる記念式典に出席する予定だ。

イ・ミンソク記者

ソース:朝鮮日報/朝鮮日報日本語版<三・一節:文大統領、閣議で「親日清算」「独立運動」を強調>
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