【釜山聯合ニュース】韓国の与野党の国会議員が「小倉コレクション」の返還を促す内容を盛り込んだ決議案を国会に提出した。決議案の提出に加わった与党「共に民主党」の金海永(キム・ヘヨン)議員が27日伝えた。

金氏はこの日、国会で海外に流出した韓国の文化財を取り戻す活動を行う市民団体と共同で記者会見を行い、決議案の内容を公開した。

小倉コレクションは、日本による植民地時代に南鮮合同電気の社長などを務めた日本人実業家、小倉武之助氏(1870〜1964)が朝鮮半島全域で収集した約1100点に及ぶ文化財。小倉氏の死去後、1982年に東京国立博物館に寄贈された。これらの文化財には盗掘など不法な方法で収集されたものが含まれている。

 決議案には韓日両政府に対し、小倉コレクションのうち、不正に持ち出された文化財について綿密に調査するとともに、返還に向けた協議を積極的に進めることを促す内容が盛り込まれた。

 金氏は、日本による植民地時代の1919年に起きた独立運動「三・一運動」から今年で100周年になることに触れた上で、文化財が国外に流出したのは韓国の歴史の痛みでもあり、それを取り戻すことは、歴史と文化に対する自負心を守る上でとても重要だと指摘した。

 また「与野党の国会議員が力を合わせて発議した今回の決議案を皮切りに、国会や市民社会が力を集めて成果を出せるように努力していく」と話した。

https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20190227005000882?section=society-culture/index
聯合ニュース 2019.02.27 19:10

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金海永議員と市民団体による共同記者会見の様子=27日、ソウル(聯合ニュース)