【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)は28日、定例の金融通貨委員会を開き、政策金利を年1.75%で据え置いた。韓国銀行は昨年11月に1.50%から1.75%に利上げ。その後、先月、今回と2回連続の据え置きとなった。

金利据え置きは市場の予想通り。市場は国内の景気鈍化に対する懸念と原油価格の下落によりインフレ圧力が弱まった点を上げる。景気の現状を示す一致指数は1月まで10カ月連続で下落し、数カ月先の景気を示す先行指数も8カ月連続で下がっている。

2017年以降、利上げは2回行われたが、その根拠となった金融不均衡の問題は多少ながらも落ち着きをみせている。

 かといって利下げを論じるタイミングでもない。先月の金融委員会で李柱烈(イ・ジュヨル)総裁はその段階ではないと再三言及した。

 韓国銀行は現在のところ、米国の金利動向を注視している。中央銀行にあたる連邦準備理事会(FRB)が利上げを早期に中断すれば、韓国銀行の通貨政策の方向性も変化すると予想される。逆にFRBがさらに利上げした場合、韓米の金利差が拡大するため韓国銀行には圧力がかかる。

 このほか、米中の貿易協議、米朝首脳会談、英国の欧州連合(EU)離脱問題なども大きな関心事だ。

 次回の金融委員会は4月に開催される。その際に韓国銀行が韓国の経済成長率予測を下方修正すれば、市場は政策の方向転換のメッセージとして受け止める可能性がある。

 一方、下半期に国内の景気が上向き、米国が利上げを再開する場合、韓国もまた利上げに踏み切るとの見方も出ている。

https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20190228001900882?section=economy/index
聯合ニュース 2019.02.28 11:43

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金融通貨委員会での李柱烈総裁=28日、ソウル(聯合ニュース)