【ソウル時事】ハノイでの米朝首脳会談が合意なく終了したことについて、韓国政府は「完全な合意に至らなかった点は残念に思う」(金宜謙・大統領府報道官)と落胆を隠していない。具体的な非核化措置や、その見返りとなる制裁緩和が実現せず、北朝鮮南東部の金剛山観光など南北の経済協力事業再開は当面、難しくなったためだ。金正恩朝鮮労働党委員長のソウル答礼訪問も、成果が見込めず、遠のきそうだ。
 「しばらく休止状態だった南北対話が再び本格化すると予想される」。金報道官は28日午後2時すぎの記者会見で、南北協力事業の本格化に期待感を表明。「文在寅大統領は執務室で、米朝の共同声明の署名をテレビ中継で見守る」と説明した。
 ところが、報道官の記者会見の数十分後に共同声明の署名式取り消しの報道が流れ、大統領府の雰囲気は暗転。事実上の決裂発表を受けて報道機関からコメントの要請が殺到したが、午後6時すぎにようやく公式論評が発表された。
 金報道官は「米朝が今後もさまざまなレベルで活発な対話を持続することを期待する」と表明。「文大統領の役割はさらに高まった」と強調し、「対話のモメンタム(勢い)を維持できるよう、あらゆる努力を尽くす」と述べ、米朝間の仲介努力を続ける姿勢を示した。(2019/02/28-19:48)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019022801218&;g=int
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