中国政府の対台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室前主任(閣僚級)の張志軍(チャンチーチュン)氏が13日、北京で朝日新聞のインタビューに応じた。中台関係について「平和統一が目標」と語る一方、「台湾独立は行き止まりだ」として、中国が主張する「一つの中国」原則を受け入れない台湾の蔡英文(ツァイインウェン)政権の動きを牽制(けんせい)した。

 張氏は同弁公室トップの主任を5年務め、昨年、対台湾窓口機関、海峡両岸関係協会会長に就いた。

 張氏は習近平(シーチンピン)国家主席が今年の年初の演説で、「(香港やマカオに適用している)一国二制度の台湾モデルを模索する」と語ったことに触れ、中国が目指す中台統一の形式について、「台湾の現状を考慮し、台湾民衆の利益と感情に配慮する」と述べた。だが、台湾で行われている自由な選挙を維持するのかとの質問には、「私個人の考えは語りたくない」として応じなかった。

 蔡政権が日米との関係強化を図…

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朝日新聞デジタル 2019年3月14日15時15分