文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11日(米国時間)にホワイトハウスで行われるトランプ大統領との首脳会談で、トランプ大統領に今年5−6月に韓国を訪問するよう要請する考えであることが9日までに分かった。韓国大統領府のある幹部は9日、トランプ大統領が今年の前半に来韓する可能性について「今回の首脳会談で話し合われるだろう」とコメントした。

 韓国大統領府は今回の韓米首脳会談後、板門店での南北首脳会談からちょうど1年となる4月27日前後に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との南北首脳会談についても北朝鮮側に打診しているという。昨年5月に米朝首脳会談がいったんキャンセルとなった直後、板門店で南北首脳会談が開催されたが、上記の大統領府幹部はこれに言及した上で「今回も韓国の役割は大きいはずだ」との考えを示した。そのため文大統領は今回の韓米首脳会談で「4月末の南北首脳会談」「5−6月のトランプ大統領来韓と板門店での米朝首脳会談」という構想について説明するとの見方もある。

 文大統領は今回の韓米首脳会談において、米朝間の仲裁案として北朝鮮がまず「寧辺核施設プラスアルファの廃棄」に応じ、米国が部分的制裁緩和を受け入れる「段階的非核化」を提案するという。しかし米国は「北朝鮮による完全な非核化」と「制裁緩和」を取引する「包括的合意」を主張しているため、文大統領の仲裁案を受け入れるかどうかは未知数だ。上記の韓国大統領府幹部は「制裁の枠は維持すべきだ」との考えも示している。これは「北朝鮮との交渉が妥結するまで制裁を維持する」という米国の考えも一部受け入れるという意味に解釈することが可能だ。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/04/10 10:28