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韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、朝鮮戦争の戦没者などを追悼する記念式典で演説し、国連軍として参戦した外国の中で最も多くの犠牲を払ったのはアメリカだとして、ワシントンに追悼のモニュメントを建てる考えを示し、米韓同盟が揺らいでいるとする批判を打ち消すねらいがありそうです。一方、悪化している日本との関係については言及しませんでした。

韓国のムン・ジェイン大統領は、6日、ソウルで行われた、朝鮮戦争の戦没者などを追悼する記念式典で演説しました。

この中でムン大統領は、国連軍として参戦した外国の中で最も多くの犠牲を払ったのは3万3000人余りが戦死したアメリカだとしたうえで「韓国政府は2022年までにワシントンの公園に追悼のモニュメントを建て、米韓同盟の崇高さを両国民の胸に刻むだろう」と述べました。

これは、北朝鮮への対応をめぐってたびたび温度差が指摘され、米韓同盟が揺らいでいるとする批判を打ち消すねらいがありそうです。

また、去年9月の南北首脳会談の成果として「非武装地帯で地雷の除去が始まったことによって、兵士67人の遺骨や3万点余りの遺品を発掘した」と強調しました。

一方、ムン大統領は太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題などで悪化している日本との関係や、今月末のG20大阪サミットに合わせて行いたいとしている日韓首脳会談については、言及しませんでした。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190606/k10011942691000.html
NHK 2019年6月6日 11時48分