【ソウル聯合ニュース】韓国の金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官は9日、KBSテレビの番組に出演し、「早期に朝米(米朝)首脳会談を再開させるため最善の努力をしなければならない時期」との認識を示した。

また、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)による4回目の首脳会談について、「今の状況では楽観も悲観もできない局面」と述べた。

今月末のトランプ米大統領の訪韓前に南北首脳会談を開くことが最適なタイミングではないかとの質問に対しては「もちろん、一番良いと思う」としながらも、「楽観するには状況は簡単ではない」と説明した。

 北朝鮮の非核化を巡る米朝の交渉に関しては、「北でも米国でも交渉の基本的な立場は守っているが、いくつかの小さな変化がある部分にも注目する必要がある」として、「具体的な事案では違いがあるが、大枠で共通点を少しずつ見つけている」と述べた。

 北朝鮮に対する食糧支援を巡り、直接に提供するか、国際機関を通じて支援するかについては、「まずは国際機関を通じた支援を検討している」と明らかにした。

 支援物資がコメか別の穀物かに関しては、「余るコメが130万トンほどある。倉庫保管料だけで1年で4800億ウォン(約440億円)以上を支出している」として、「国民もこういう部分を総合的に考慮してほしい」と理解を求めた。

 ただ、「北がWFP(世界食糧計画)に食糧支援を要請しているのは事実」としながらも、「(食糧支援について南北の間で)緊密な対話が行われていない」と伝えた。

 2月末の米朝首脳会談が決裂した責任を問われ処刑されたとの報道があった北朝鮮の金赫哲(キム・ヒョクチョル)国務委員会対米特別代表の去就については、「確認できる情報を持っていない」と説明。「(外交などだけでなく)全般的に実務者の交代が進められている」と述べた。

https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20190609000800882?section=nk/index
聯合ニュース 2019.06.09 13:20

https://i.imgur.com/41YsKz8.jpg
金錬鉄・統一部長官(資料写真)=(聯合ニュース)