韓国農林畜産食品省は17日、北朝鮮との軍事境界線に近いソウル北方の京畿道坡州の養豚場で、アフリカ豚コレラの発生が確認されたと発表した。

 アフリカ豚コレラは日本国内で感染が相次いでいる豚コレラとは別の病気で、中国で昨年以降、感染が広がっている。北朝鮮でも発生が確認されているが、韓国では初めてという。

 韓国大統領府報道官によると、文在寅大統領は同日、感染が拡散しないよう徹底して遮断、管理に臨むよう指示した。金ヒョン秀農林畜産食品相は記者会見で、感染した豚は市場に流通しておらず「安心して消費してほしい」と国民に呼び掛けた。

 同省は、17日中に関連養豚場の豚3950頭を殺処分すると明らかにした。全国の養豚場や飼料工場を出入りする車両などを対象に、一時移動中止命令も出した。

 日本の農林水産省によると、アフリカ豚コレラは豚やイノシシに感染し、致死率が高い伝染病。家畜同士の直接接触のほか、ダニが媒介することもあるが、人には感染しない。中国では昨年以降、感染拡大により豚肉価格が上昇する要因となった。日本では確認されていない。(共同)

https://www.sanspo.com/geino/news/20190917/sot19091713260005-n1.html
サンスポ 2019.9.17 13:26