【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は10日、中部の忠清南道庁で開かれた「海洋水産新産業の発展戦略報告会」に出席し、「海洋バイオと海洋観光、エコシップ、先端海洋装備、海洋エネルギーの五つの海洋新産業を積極的に育成する」として、3兆ウォン(約2700億円)水準の国内海洋新産業市場の規模を2030年には11兆ウォンに引き上げる方針を明らかにした。

報告会への出席は地域経済に活力を与え地域の均衡発展を図るため、昨年末から行っている「全国経済ツアー」の一環で、今回が11回目となる。

 文大統領は「海洋バイオクラスターを構築し、有望な企業や人材を集め、沿岸中心の海域調査を排他的経済水域まで拡大し、海洋資源を確保する」と宣言したほか、海洋観光を活性化させ、地域の発展をけん引させる考えを示した。

 また、「水中建設ロボットや液化天然ガス(LNG)運搬船など先端海洋装備や海洋エネルギー、エコシップへの支援も惜しまない」と強調。「海洋水産業をスマート化する」として、スマート港を建設するほか、自動運航船舶を開発し、海運・港湾産業の競争力を高める方針を表明した。現在、国の研究開発(R&D)の3%水準にとどまっている海洋水産関連のR&Dを2022年までに5%の1兆ウォンまで増やすと明言した。

 その上で、「海はわれわれの未来」として、「海洋水産の新産業革新戦略でグローバル海洋富国を実現する」と力説した。

https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20191010002600882?section=politics/index
聯合ニュース 2019.10.10 17:06