日韓関係の悪化に伴い、対馬市を訪れる韓国人観光客が急減していることを受け、長崎県などは7日、国内誘客対策として対馬の宿泊施設利用者に1人当たり1泊3千円を助成する割引キャンペーン「行っ得 つしま!」(11月〜来年2月末)の島内事業者向け説明会を同市内で開いた。
 助成は県と対馬市が本年度一般会計補正予算に計上した計約3900万円が財源。希望者はコンビニ3社(セブン−イレブン、ローソン、ファミリーマート)の店舗と、オンライン旅行代理店2社(じゃらん、楽天トラベル)のサイトで宿泊クーポンを取得できる。
 コンビニでは、1人当たり額面5千円のクーポン券を2千円で購入することで、チェックアウトの精算時に実質3千円の割引が受けられる仕組み。今月28日から全国で販売する。
 オンライン旅行代理店では、予約サイトで1人当たり3千円の電子クーポンを取得し、決済時に宿泊費から相当額を差し引く。楽天トラベルでは28日から、じゃらんでは11月1日から特集ページを開設する。
 同市厳原町の市交流センターであった説明会にはホテル経営者ら約30人が出席し、キャンペーンへの参加方法などについて学んだ。同町で民宿を経営している権藤悦教さん(69)は「対馬はこれまで国内客対策が手薄だった。オンライン旅行代理店への登録も検討したい」と話した。

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©株式会社長崎新聞社 2019/10/8 14:00 (JST)10/8 14:08 (JST)updated