(動画=YouTube)
https://youtu.be/9pZFIl0F9hg

<アンカー>
歌手になれると言われて韓国に来て、風俗店で売春を強いられるフィリピンの女性がいます。結局は店から逃げ出し、不法滞在者になるケースも多いのですが。国連などの国際社会は、何度もこの問題を指摘しましたが、一向に改善されずにいます。

リュ・ジョンファ記者です。

<記者>
昨年8月、フィリピン女性のAさんは、歌手になれると言われて韓国に来ました。

いざ到着すると、米軍部隊前のBARにステージはありませんでした。

オーディションを受けた友人とは離れ離れになってバーテンダーとなり、Aさんは売春をするよう強要されました。

<フィリピン女性Aさん>
「事業主がお客さんと行けと言った。私は嫌がったけど、事業主は同意した。事業主は私の意思は問わなかった。本当にたくさん泣いた」

月給の半分は、保険料などの名目で企画会社が奪って行きました。

しかし、体調が悪くなって病院を訪ねた際、保険登録はされていませんでした。

残っていたのは、毎日酒を30杯以上売らなければならない販売ノルマ。

<フィリピン女性Aさん>
「酒を売ればお金を稼げて、そうでなければお金を稼げない」

結局Aさんは店から逃げ出したが、すぐに不法滞在者となってしまいました。

<チョン・スヨン弁護士(公益法務法人アピール)>
「労働契約の書類とは別の店に送られるのです。類似性行為や売春を強いられて・・・。女性が選択できることは逃亡だけなのです。申告された場合、すぐに未登録の滞在者になってしまうのです」

Aさんのように、芸能・公演活動が行える芸術興行ビザで入国した外国人は、毎年2,000人余りに達します。

このうち、約半分がフィリピン女性といわれています。

国連と米国国務省は、芸術興行ビザが一種の人身売買に悪用される恐れがあるとし、何度も改善するよう勧告しました。

しかし、このビザで入国した後、不法滞在者になる者は1500人台を維持しています。

ビザ発給はもちろん、事後管理もすさんでいて問題を大きくしています。

<シン・ドングン(共に民主党議員/国会文化体育館光委員)>
「文化体育観光部の推薦で芸術興行ビザを受けて入国したが、その後どこでどう滞在しているのかを監督する権限がないため・・・」

ソース:JTBC(韓国語)
http://news.jtbc.joins.com/article/article.aspx?news_id=NB11898017