韓国のチョ・グク前法相の家族ぐるみの不正な投資など一連の疑惑をめぐって、韓国の検察は業務上横領などの疑いでチョ氏の妻の逮捕状を裁判所に請求しました。

韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領の側近、チョ・グク前法相をめぐっては、家族ぐるみの不正な投資や子どもの大学への不正入学などさまざまな疑惑が出ていて、チョ氏は今月14日、法相就任から1か月余りで辞任に追い込まれました。

検察はその後も疑惑の解明に向けた捜査を続けていて、21日、チョ氏の妻の逮捕状を裁判所に請求しました。

チョ氏の妻は一連の疑惑に深く関わっていたとされ、業務上横領や偽造した公文書の行使など、10の疑いが持たれています。

ただ、チョ氏の妻は体調の不良を訴えていることもあり、裁判所が今後、逮捕を認めるかどうか判断することになります。

チョ氏の妻はこの逮捕状の請求とは別に娘の大学院受験に有利になるよう、みずからが教授を務める大学で表彰状を偽造したとして、先月私文書偽造の罪で在宅起訴され、今月18日に初公判が行われています。

側近のチョ前法相に関わる一連の疑惑の影響で、ムン大統領の支持率は最低の水準に落ち込んでいて、捜査の進展次第ではさらなる打撃になることも予想されます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191021/k10012141531000.html
NHKニュース 2019年10月21日 12時14分