日本の横浜港に停泊中の大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で船上隔離生活が続いている韓国人乗船者14人に韓国政府と在日同胞が用意した生活必需品が伝えられた。

政府次元で準備した物品が韓国人乗船者に提供されたのは3日にダイヤモンド・プリンセスが横浜港に入港し検疫を受け始めてから2回目だ。今回は初めて在日同胞も協力した。

尹喜餐(ユン・ヒチャン)駐横浜韓国総領事はこの日、民団神奈川県地方本部のイ・スンジェ団長とともにダイヤモンド・プリンセスが臨時停泊する横浜大黒埠頭を訪れ、運航会社関係者に物品を伝達し「よろしくお願いする」という要請の言葉を残した。

尹総領事は「要請も受けて17品目270点を準備した。19日に予定された隔離解除時まで状況により追加提供も検討する計画」と話した。

韓国政府が用意した箱にはキムチ、カップラーメンなど食品類のほか、せっけんやシャンプーなどの衛生用品も入れられた。神奈川県に住む同胞はエゴマの葉の缶詰め、のり、サムジャンなど韓国食品類と菓子類を入れた14個のショッピングバッグを準備した。

現在ダイヤモンド・プリンセスでは新型コロナウイルスへの感染が確認され医療機関に搬送された乗船者200人余りを除き56カ国の3500人ほどが隔離生活している。

運航会社側は日本政府の統制を受けながら家族らが乗船者に個別に送る物品を受け取り伝達している。

尹総領事は政府レベルで乗船者に必要物品を伝達した国があるのかに対し「聞いたことがない。われわれが唯一ではないだろうかと思う」とし、追加の要請があればまた伝達する計画だと話した。

尹総領事は「1日2回ずつ確認しているが、韓国国民のうち感染検査を受けたり健康に異常がある人はいない」と話した。

続けて「(隔離生活が長くなり)不安に思うのは事実。韓国人乗客はベランダと窓がある比較的良好な環境の船室に滞在している」と付け加えた。

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2020.02.16 10:10