2020年2月13日、中国メディアの環球網は、米公共ラジオ局(NPR)の12日付報道を引用して、新型コロナウイルスの季節性について伝えた。

記事は、米ペンシルベニア州立大学伝染病力学センターのエリザベス・マグラー主任が「コロナウイルスは往々にして冬と結びついてきた。空気が冷たく乾燥した冬は人が屋内に密集することから接触性感染のリスクが高まる。空気が湿気を帯び暖かくなると、飛沫が落下する速度が上がり、ウイルスが伝播しにくくなる」との見解を示したと伝えた。

また、ジョンズ・ホプキンズ大学ブルームバーグ公衆衛生学大学院健康安全センターのシニア研究員で、伝染病が専門のアーメッシュ・アダラジ氏も「新型ウイルスは季節性感冒に似ている。中国をはじめとする北半球の国では、春に入ればウイルスは徐々に消えていくだろう。ただ、南半球は秋から冬に入るため、一部地域でウイルスの伝播力が強まる可能性がある」と述べたという。

一方で、新型ウイルスがこれまでのコロナウイルス同様、季節性を持っているかについてはさらなる観察が必要と指摘する専門家もいると紹介。米国立衛生研究所の所属する国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ氏は「われわれはこのコロナウイルスについてあまりよく理解していない。このウイルスに関して、大量の過去資料がない」と語った。また、米疾病予防管理センターのナンシー・メソニエ氏も気温上昇に伴うウイルス減少について「断言するには時期尚早」とコメントしたという。(翻訳・編集/川尻)

https://www.recordchina.co.jp/b781413-s0-c30-d0135.html