https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1067147.html
09年にメキシコで発生し世界に感染が拡大した新型インフルエンザは、神戸での発生を皮切りに
国内各地で確認された。県内は44番目の発生地域だったが、約1週間後に増え始め、1カ月後に
は全数把握ができない事態に悪化し、国内最初の流行地となった。この時点では国の方針を受け
、全ての医療機関で診療できる体制だったが患者は救急病院に殺到。重症者も多発し、医療スタッフ
も感染するなど緊張状態に陥り、救急医療現場で「パンデミックが起きてしまった」(糸数統括監)。

新型コロナウイルスも流行期になると、軽症者の感染判定は難しくなる。県立中部病院感染症内科・
地域ケア科の高山義浩医師は「流行期に入ると封じ込めのための入院措置も必要なくなる。
発生早期と流行期の医療体制はがらりと変わる。軽症者は疑いがあってもすぐに検査はできず
対症療法しかない。重症者やハイリスク者をどう守るか、命を救う目的を重視することを分かって
ほしい。パンクしないような体制づくりが必要になる」と話した。