新型コロナウイルス感染症事態に対して中国を称賛してきた世界保健機構(WHO)は、実際のところ内部では中国の資料提供が遅いという不満がかなりあったという報道が出た。

2日、香港のサウスチャイナモーニングポスト(SCMP)によると、WHOの内部文書とEメール、そして内部の職員たちとのインタビューを総合した結果、中国保健システム内の厳格な情報統制と機関間の競争により、新型コロナに関する情報共有が遅くなっていた。

また中国は去る1月に中国政府の研究所が新型コロナの遺伝子地図を完全に解読したにもかかわらず、一週間以上経ってからその情報を公開したことが伝えられた。

それでもWHOは新型コロナ事態で、中国の迅速な対応が光っていると称賛し、中国当局が遺伝子地図をすぐさま共有したことに感謝を表していた。

しかし実際の非公開会議では、WHO関係者たちの間で、中国が新型コロナ拡散の推移と危険性を判断するのに十分な資料を共有しないままでいることに対して、不満の声が出ていたとSCMPは伝えた。

WHO中国担当最高委員会の責任者は「中国官営放送であるCCTVに出演する15分前になって、やっと情報を我々に提供した」と吐露した。

中国は重要な資料は隠し、最小限の資料だけを提供したため、WHOがより多くの情報を速やかに得るために中国を褒め称えたとみられると、SCMPは伝えた。


2020/06/03 12:59配信
http://www.wowkorea.jp/news/korea/2020/0603/10260533.html

※別記事(中央日報)
「中国の情報共有遅れている」 WHO内部から不満の声
https://japanese.joins.com/JArticle/266633?servcode=A00&;sectcode=A00