麻生太郎財務相が日本の新型コロナウイルスによる死者が少ない理由について「民度が違うから」と発言したことが中国でも報じられ、反響が寄せられている。

麻生氏は4日の参院財政金融委員会で自民党議員の質問に答えた際、新型コロナによる死者数が欧米と比べてはるかに少ないことに言及し、「なんか、お前らだけ薬持ってんのかって、電話がかかってきたときよく言われたもんですけど、そういった人たちの質問には、おたくとうちの国とでは国民の民度のレベルが違うんだっていつも言って、そう言ってやるとみんな絶句して黙るんですけど」などと発言した。

日本のメディアの報道では、「波紋を呼びそうな発言」などと報じられているが、中国のネットユーザーは「賛成」「日本人の民度は確かに高い」「これは事実」「彼は正しいことを言っていると思う」「日本国民の民度は世界最高」「納得。これは文句の言いようがない」など、多くが麻生氏の見解を支持している。

また、「ウイルス対策においては、国民個人の団結と協力が最も重要な要素」「日本人はほとんどがきちんとした教育を受けてきているから民度は高い」「日本人は他人に迷惑をかけたがらないし、清潔だから」といった声も上がった。

このほか、「誰のことを言っているのかな」「民度が命を救う?じゃあ、米国は?」「米国の民度は低いと言っているようなもの」「トランプの横っ面をひっぱたいたな」など、世界で最も多くの感染者・死者を出している米国をやゆするコメントも少なくない。

麻生氏は3月24日にも、新型コロナウイルスへの対応をめぐって「2月の終わりにG20の財務大臣・中央銀行総裁会議が始まった時にこの(新型コロナウイルスの)話は出たんですが、もう全く反応ありませんから。(欧州は)だって俺のところ感染者いねえから』みたいな。それが1週間したらいきなりG7の財務大臣会合の電話会談をやろうと申し込んできましたので、何考えてんだって。『あれは黄色人種の病気で俺たちの病気じゃない』ってお前が言ったんじゃないのかって言った」と述べ、中国でも話題になっていた。(翻訳・編集/北田)

レコードチャイナ 2020年06月05日 11時20分
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