韓国と文在寅政権にとって気に入らないことや不都合な事実を日本政府が指摘していたのを、
ボルトンさんが「日本が妨害した」と韓国側が勝手に解釈しているのかもしれない。

韓国はとにかく北朝鮮との宥和政策一本やり。
日本政府は北朝鮮が非核化しない限りは交渉に一切応じては成らない、というようなことを
アメリカ政府やトランプ大統領に一貫して提言し続けていた。
北朝鮮が段階的に核を放棄する代わりに、経済援助と経済制裁緩和を同時に進めるように
トランプ大統領にしきりに催促してくるだろうけれど、それは危険な罠だから拒否した方がいい、
というような論旨で日本政府は警告をしたと思う。

それが文在寅政権の思惑をつぶしてしまったと解釈しているふしがある。
ボルトンさんは日本が南北の接近を妨害した、などとは書いていないだろう。
韓国の融和ありきの拙速な三文ショーでアメリカが騙されないように止めたのだ。
その警告を韓国は、都合の悪い妨害行為とみなしている。
ひがみの能力が卓越している。
そもそも、北朝鮮は核兵器の保有によって、金一族の体制永続を保証させたいのだ。
韓国と一つになどなりたくないという意思のあらわれ。
文在寅政権の、民族統一構想など最初から韓国国民をだますための政治ショーだと見抜いていた。
そのムンさんのうそに付き合いきれなくなり、ごほうびをもらえないならもうつきあわないと
連絡事務所を爆破して、早く援助しないと軍を出すぞとおどしをかけた。
北朝鮮は体制の維持が難しくなるほど食糧危機が始まっているようだ。

最初から経済援助だけ手に入れ、核は手放さないねらいだったので、
非核化交渉と融和政策はただの無駄な時間と労力の消費だった。
それを認めたくない文在寅政権が、失敗の責任はすべて日本にあると逆切れでごまかしたということ。