中国メディアの亜匯網や仏RFIの中国語版サイトの21日付報道によると、トランプ米大統領は20日、新型コロナウイルス流行を受けて自粛していた11月の大統領選に向けた選挙集会を約3カ月ぶりにオクラホマ州タルサで開催したが、会場は空席が目立ったという。

RFIによると、会場で空席が目立ったのは、新型コロナの影響以外にも、10代のTikTokユーザーやK-POPファンらが、トランプ氏に対する不満や抗議を表明するために、欠席前提でチケットをオンラインで予約するキャンペーンを行ったことが影響したようだ。

亜匯網によると、トランプ氏の選挙チームは1万9000人収容のバンク・オブ・オクラホマ・センターに多くの支持者が訪れると約束していた。だが実際には空席が半数近くを占めた。

この「チケット荒らし」のアイデアは、アイオワ州の51歳の女性が11日、TikTokに投稿したビデオで呼び掛けたことを受け、韓流ファンなどの間で広まったとみられるという。

キャンペーンに参加した26歳のユーチューバーは、「K-POPファングループのTwitterアカウントとTikTokは、非常に迅速に情報を相互に拡散するという優れた提携関係を結んでいる。多くのユーザーは、自分たちの計画を隠し、動画が大手メディアに広まらないようにするために、24〜48時間以内に投稿を削除している。トランプ氏の選挙チームにこのキャンペーンを知られたくなかった。子どもたちは頭が良く、すべてを考えている」と話している。

20日夜には、若者らによる反トランプ組織が今回のキャンペーンの「勝利」を宣言し、SNS上には「史上最高のいたずら」とのコメントが寄せられたという。

ロイターによると、トランプ陣営のパスカル選対本部長は、メディアが集会参加の意欲に水を差し、こうしたデモを助長したと非難したが、野党・民主党のオカシオコルテス下院議員はSNSへの投稿で、100万人集まると信じていたトランプ陣営が、実際にはティーンエージャーたちにもてあそばれたとコメントした。


2020年6月22日(月) 17時50分
https://www.recordchina.co.jp/b815572-s0-c10-d0054.html