日本と中国の国際イメージはどちらがより良好だろうか。過去に米国の週刊誌が行った国際イメージ調査や、国のブランド力を調査する国家ブランドランキングでは日本の評価の方が中国より高いのが一般的な結果だった。

 また、日本政府が行っている世界各国における「対日世論調査」でも、各国の人びとが日本に対して抱くイメージは「科学技術が発達した国」、「人々が親切、礼儀正しい」というポジティブなものばかりであることから、世界における日本のイメージは「極めて良好」と言うことができるだろう。

 中国メディアの百家号は28日、日本の国際イメージはなぜ中国のイメージより良好なのかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、日本の国際イメージが中国よりはるかに良いことを認めつつ、それは日本が様々な手段を通じて自らのイメージを高める工作を行ってきたからだと主張したほか、日本が戦争で中国を侵略したことはアジアでは広く知られているが、欧米ではあまり広く知られていないと主張。欧米人はナチスドイツを憎むことはあっても、遠いアジアの国である日本がアジアで行った行為にはあまり関心を示さないと主張、むしろ欧米人が関心を示すのは武士や忍者、アニメといった文化面であるとし、こうした文化的影響力によって日本のイメージは向上してきたのだと主張した。

 一方、欧米の人びとは中国の経済および軍事の発展には「不安と恐怖」を抱き、「民主主義を取り入れ、人権侵害をするな」と批判すると指摘、日本の軍国主義は過去のものであり、中国は「現在の脅威」として認識されていると主張し、これが日本と中国の国際イメージの差につながっているのだと主張した。(編集担当:村山健二)



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