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▲共に民主党イ・ナギョン代表が7日午前、国会本会議で交渉団体代表演説をしている。

圧倒的な票差で李洛淵(イ・ナギョン)共に民主党国会議員が党代表に選出されると隣国日本の反応は熱かった。

これに先立ちイ代表が以前、国務総理に就任した時もそうだったし、今年の4・15総選挙で当選した時も日本政界とメディアは強い肯定的反応を見せた。日本メディアはイ議員が与党代表になるとすぐに「知日派党代表当選」と大々的に報道した。東京特派員の経験があり日本語に堪能で日本になじんだイ代表が韓国与党を導くことを契機に両国の関係改善を期待したのだ。

それでは日本の政界とメディアが好んで自分たちの国に役立つと考えており、日王即位式にも参加してアキヒト日王とナルヒト日王を「天皇様」と呼んだイ代表に「もしかして親日派なのか?」という疑問が出てきそうだ。何かと右派側を親日派・土着倭寇と責める政権の中で「彼ら」の見解のとおりなら、イ代表も親日派のカテゴリーから逃れることはできないよう見えるからだ。

苦心の末に筆者が下した結論は「イ代表は親日派ではない」だ。ただ我が国の多くの知日派のひとり程度と評価される。

一方、キム・ウォヌン光復会会長など与党関連人々はイ・スンマン、パク・チョンヒ元大統領、ペク・ソンヨプ将軍など大韓民国の建国と発展に輝かしい功績がある人々の業績は全て無視したまま親日派ときめつけて破墓まで主張している。より一層憂慮されるのは、親日派論争は韓日関係が悪化すれば益々ますます激しくなる事だ。

日本を打ちのめすべきという意味で「イ・スンシンの12隻」に言及したムン・ジェイン大統領を筆頭に、チョ・グク前主席の「竹槍歌」など政府核心要人が刺激的な発言を吐いた。さらに与党は「韓日葛藤が民主党の総選挙に有利だ」という報告書を発刊するなど韓日葛藤を積極的に助長し、これを政治的に悪用した。辛い歴史の中に潜在する反日感情を利用して国民を分裂させ、親日・反日で分断すれば国益とは関係なく選挙得票に有利だというわけだ。

揺れ動く東北アジア情勢で共同の価値を指向する韓・米・日間共助体制を強固にしてこそ私たちの頑丈な安保と経済的繁栄を継続できる。これが国益のための外交だ。決して容易ではない現実だが国益のための韓日関係改善に積極的に取り組まなければならない。
与・野党を離れてイ・ナギョン代表とともに日本をよく知り、また日本国内の人的インフラが構築されて政・官・学界の知日派が皆出て力と知恵を集めてこそ両国関係改善を成し遂げることができる。

日本との過去の歴史を簡単に忘れようという意味では決してない。日本の蛮行で私たち民族が負った苦痛と被害は絶対忘れてはならない。ただし、過去にだけ捕われて周辺国のうち地理的でも理念的に最も近い国との関係が断絶し、北朝鮮の威嚇に対抗する韓・米・日共助体系が崩れるならば、決して私たちの国益の役に立たないとみられる。

韓日両国は互いに引っ越すことのできない地政学的宿命関係にある。北核と中国覇権の脅威など共同で対処しなければならない課題が少なくない。関係回復が遅れれば両国どちらの得にならない。次期日本総理は「嫌韓政治」を断絶しなければならず、韓国もこれ以上「反日政治」の誘惑から抜け出さなければならない。それでこそお互いが「ウィン・ウィン」できる未来を指向できるようになる。

もう国民統合の役に立たない親日に対する論議を終息してコロナ19、経済危機などに直面した国家の危機に皆が共に渾身の意思を集めなければならない時だ。

キム・ソクキ国会議員

ソース:韓国毎日新聞(韓国語)[寄稿]イ・ナギョン民主党代表親日派?知日派?
http://news.imaeil.com/Satirical/2020090713323060356