「日本」といえば思い出す言葉が「近くて遠い国」だ。地理的には近いが心理的には遠い。仁川(インチョン)国際空港から飛行機に乗って2時間半程度で成田空港に到着できる。しかし、心理的距離は違う状況だ。歴史的理由が大きい。

李朝時代はさておき、西勢東漸後、明治維新で積極的な資本主義化の道を歩いた日本。清日戦争・露日戦争の二度の戦争に勝利し最も近い国、朝鮮を侵略して日王の領土と臣民にした。この過程で朝鮮民衆の歴史的反外国勢力・反封建蜂起である東学革命を近代式武器で蹂躪した。

朝鮮民衆にとって日本人は「倭奴(ウェノム)」だった。これによる心理的距離は日本が第二次世界大戦で連合軍に敗れ朝鮮から退いた後も、そして1965年韓日協定が結ばれて修交がなされた後の今も狭まらないでいる。日本が近代に行った強盗的侵略と強占、そして支配と収奪に対して真正性ある謝罪と賠償をしないでいるからだ。その上、独島(ドクト、日本名:竹島)に対して自国領土と強弁するかと思えば軍国主義侵略と支配を美化する逆転された歴史教育を強化している。このような点によって韓国の人々は日本を嫌ったり日本に対して大きな関心を持たない。

韓国人のこのような反日心理には十分理由がある。それでも日本社会と国家に対して関心を持って正確に認識することは地理的に隣り合う国の国民として避けられない課題だ。最近、安倍政権の軍国主義化とそれを政略的に利用する文在寅(ムン・ジェイン)政権の反日民族主義を見ればより一層そのような気がする。

筆者は最近、このコラムで米国を二回扱った。米国資本主義は衰退し、米国民衆は階級闘争に立ち上がっているといった。それでは日本は?米国資本主義が衰退中ならば日本資本主義は衰亡するところだ。それでも日本民衆は階級闘争に踏み出さずにいる。国の将来は暗い。

保守と自由主義を問わず韓国の保守勢力は最近まで日本資本主義がアベノミクスで長期不況のドロ沼から脱するように広報してきた。しかし日本資本主義は安倍政権8年間、膨大な財政支出、マイナス金利と量的緩和・規制緩和という三つの矢にもゼロ成長のドロ沼から抜け出すことができなかった。
(中略:「失われた30年」など日本経済の状況について)

労働者の人生が改悪される中でも労働者は闘争せず消極的に対応した。過労死・孤独死に続きさとり世代(金儲けはもちろん出世にも関心がない若者)や草食男子や引きこもり(家に閉じこもって過ごす日本青年)という言葉が生まれた。

<危険な日本経済の未来>という本を書いたデービッド・アトキンソンは人口減少が経済危機の最も重要な社会構造的要因だと指摘する。その上、政府はシステム改造なしで微細調整だけし、資本はより多くの貪欲ばかり追求し、労働者は意欲を失った現実を指摘する。そのため日本経済は長期沈滞を越えて没落の門の敷居に立っていると警告した。

しかし、より深刻な問題は日本支配階級がこのような日本資本主義の危機を幻想(illusion)と覆い隠しまぬがれようとしていることだ。日本朝日新聞元主幹オオノヒロト(大野博人(おおの・ひろひと)?)は最近、フランスの黄色いベストがマクロン政権をはじめとする既成秩序に対する幻滅(disillusion)の表明として幻想を振り払う運動というならば、安倍政権は「軍事強国日本」という幻想で日本資本主義の危機を隠そうとしている、と批判した。

まるでトランプが「米国を再び偉大に」という幻想で危機を隠そうとするような脈絡だ。ただし、米国では民衆が幻想を拒否しているが、日本はそうでない点が異なる。韓国はどちらか。

キム・スンホ/チョンテイルに続くサイバー労働大学代表
http://labortoday.co.kr/news/photo/202009/166678_77131_1931.jpg

ソース:毎日労働ニュース(韓国語)衰亡する国日本
http://labortoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=166678

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