【ニューヨーク時事】国連安保理は24日、「新型コロナウイルス禍後のグローバル・ガバナンス(多国間統治)」を討議するオンラインの公開会合を開いた。中国の王毅国務委員兼外相は「冷戦思考を捨てよ」と、名指しを避けつつ米国をけん制。対立が激化する米中は、コロナ後の国際協調の在り方をめぐっても応酬を繰り広げた。
 コロナ禍では各国が自国の対応を優先し、国際協調や国連をはじめとする国際機関への信頼が揺らいだ。
 グテレス国連事務総長は冒頭、「私たちは100年前、多国間の統治による有効な仕組みがない中、分裂と分極化を経験した。その結果が第1次大戦だった」と警告。「私たちに選択肢はない。目的にかなう国際機関の下に協力するか、不和と混迷につぶされるかだ」と述べ、あらゆる問題に対処できる柔軟な多国間統治が必要と訴えた。

時事ドットコム 2020年09月25日00時24分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020092400733&;g=int

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中国の習近平国家主席(左)とトランプ米大統領(AFP時事)