【ソウル=豊浦潤一】

訪韓中の中国の 王毅ワンイー 国務委員兼外相が15日、ソウルで韓国の 鄭義溶チョンウィヨン 外相と会談した。両外相の直接会談は、中国で4月3日に行って以来だ。

韓国政府によると、王氏は、中韓国交正常化から来年で30年になると指摘し、「持続的発展を実現していかなければならない」と述べた。

米中対立が激化する中、米国が韓国との同盟関係を強化しようとしている状況を踏まえ、韓国に中立的な立場を守るよう改めてくぎを刺したとみられる。

鄭氏は、「今後も韓国政府が進める朝鮮半島平和プロセスを支持してくれることを期待する」と話した。

文在寅ムンジェイン 政権の来年5月の任期満了が迫る中、文政権の悲願である南北融和策でレガシー(政治的遺産)を残せるよう、北朝鮮に影響力を持つ中国の協力を改めて呼びかけたものだ。

王氏は会談後、大統領府を訪れ、文大統領や 徐薫ソフン 国家安保室長らとも面談する。


2021/09/15 12:32
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210915-OYT1T50080/