>>491

>アメリカにおける「精神障害の診断、統計マニュアル」略してDSM、その作成に関わってきた医師は「DSMとアメリカにおける精神症候学の死、意図せざる結果の一例」で1980年代以降の精神医学の負の側面を回顧する

DSMによる診断基準はある精神障害が呈する多彩な症状のうち、ごく僅かな症状しか含んでいない
DSMによって教育された医者は診断項目に記載されている症状しか知る機会がなくなる

DSMが持つ均質化とアルゴリズム化の欲望は各国においてバラバラであった診断を統一し、統計的な研究に利するという目標については一定の評価が与えられるがDSMが臨床診断におけるデファクトスタンダードとしてなしくずし的に転用されたとき、憂慮すべき退廃がもたらされる