ドイツ戦闘機群、インド太平洋で対中牽制 「多くのパートナーと同じ価値観を共有」 合同演習参加で包囲網加速

ドイツ連邦空軍は15日、主力戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」を中心とする軍用機群をインド太平洋地域に向けて派遣した。ドイツ軍が同地域に戦闘機を派遣するのは初めて。長く中国との貿易関係を重視してきた姿勢から一転し、安全保障で民主主義圏の連携に加わり、中国の軍事的威嚇に対抗する狙いがみえる。

「インド太平洋は、ドイツにとって非常に重要な地域だ。この地域の多くのパートナーと同じ価値観を共有している」

ドイツ空軍のトップ、インゴ・ゲアハルツ中将は記者団にこう語った。

注目の軍用機群は、主力戦闘機のユーロファイター・タイフーン6機、輸送機A400Mが4機、多用途空中給油・輸送機A330MRTTが3機の計13機で構成する。今月19日から3週間、オーストラリアで実施される多国籍空軍演習「ピッチブラック」に、日本や米国、英国、フランス、シンガポール、韓国などと参加し、その後、日本を訪れる予定。

ユーロファイター・タイフーンは、英国とドイツ、イタリア、スペインが共同開発した4・5世代戦闘機で、空対空および空対地能力を同時に展開できる能力を持つ。

ドイツは近年、インド太平洋地域への関与を強化しており、20年にインド太平洋戦略を策定した。昨年11月には、ドイツ海軍のフリゲート艦「バイエルン」が東京港に入った。同国艦艇の日本寄港は19年ぶり。

軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「長らく中国との経済的結び付きが指摘されてきたドイツだったが、ウクライナ侵攻でもロシアに近い立場にある中国と距離を取り、民主主義陣営の対中包囲網に加わった。軍事演習を通じて連携を確認する背景には、危機感が増す『台湾有事』が起こった際に、外的圧力だけでなく何らかのかたちで〝参戦〟する意思も読み取れる」と語った。

https://www.zakzak.co.jp/article/20220816-HVLFGWQBDBNGDOJSNUULJ32NH4/
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【国際】 ドイツ空軍、戦闘機などインド太平洋に派遣 日米韓などと多国籍演習[08/15] [LingLing★]
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