2022/9/22 20:06

米ブッシュ公共政策行政大学院開発・渉外室長のトーマス・シンキン氏は日韓問題について産経新聞と産経ニュースに寄稿し、両国の関係改善に向け、「韓国に手を差し伸べよ」と日本政府に呼び掛けた。



米国の為政者はここ数十年、北東アジアの同盟国である日韓との関係強化を目指してきた。近年、中国が独断的になり、アジアで影響力を行使して米国と同盟国に損害を与えるようになったことは、米国の取り組みをさらに強化させた。

安倍晋三元首相の「自由で開かれたインド太平洋」構想に沿い、米国は日米豪印の「クアッド」、米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」、インド太平洋経済枠組み(IPEF)を創設した。だが、重要な日米韓の協力強化は達成困難なままだ。


韓国の文在寅(ムンジェイン)前大統領は日本への悪感情をあおり、国内で支持を維持しようとしているようだった。北朝鮮、中国との融和に関心を持つ一方、日本をたたき、米国と距離を置いているようにみえたため、米国は与野党ともにいらだちながら見守るばかりだった。

文氏が中国に①高高度防衛ミサイル(THAAD)の追加配備をしない②日米韓のミサイル防衛システムに参加しない③日米韓の安保協力は軍事同盟に発展しない-の「三不」を一方的に約束し、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を政治利用しようとしたことは米国を幻滅させた。

https://www.sankei.com/article/20220922-SQ5OMP423JOCXJB4TH3VFYMYEY/