2023年03月21日、貿易赤字が連続していますので、韓国政府が緊急会議を開催しました。

尹錫悦(ユン・ソギョル)政権になってから、韓国政府は緊急会議ばっかり開いていますが、今回の議題はそのものズバリの「貿易収支を改善するために」です。

※貿易収支は「輸出 ? 輸入」で求めます。

以下が韓国の産業通商資源部が出したプレスリリースの全文和訳です。面倒くさい方は飛ばしても大丈夫です。
https://money1.jp/wp-content/uploads/2023/03/sozai2845.img_.jpg
ー中略ー
⇒参照・引用元:http://www.motie.go.kr/motie/ne/presse/press2/bbs/bbsView.do?bbs_cd_n=81&cate_n=1&bbs_seq_n=166950

なんという中身のなさ!

もう何度だっていいますが、韓国は貿易黒字が十分に大きくないと経常収支が黒字にならず、国が傾きます。ですので、もう傾いているわけです。

この緊急会議に「貿易収支改善のために」というタイトルが付いているとおり、その点を政府も十二分に理解していることを表しています。

しかしです、上掲のとおり、貿易収支改善のために「何をするか」の部分で驚くほど中身がありません。

貿易振興予算を使って展示会を行おう、新たな輸出品目の発掘を行おう――というのが提言で、しかもその輸出品目というのが、「自動車部品」「化粧品・食品」「重機」「原発」「防衛産業」と全く新味がないのです。

新味もないですが、そもそも勝算があるのか、という話です。

ASEANの経済成長による消費の変化によって、「K-ライフスタイル」なるものが普及し、韓国製品が選好され、化粧品・食品が売れる(はず)――などと述べています。

そもそも「K-ライフスタイル」ってなんだ?――なのですが、それでASEAN諸国において韓国製の化粧品・食品が売れると本当に考えているのでしょうか。恐るべき自信という他はありません。

この会議の中身のなさこそ、「打つ手がないこと」を示しています。

貿易収支を改善するには、輸入を減らすという手もありますが、輸入は「海外からする消費」に他なりません。それが減る、衰えるということは、たとえそれで黒字になったとしても「不況型黒字」でしょう。

韓国は袋小路にハマっているのです。

このような状況だからこそ、日本企業は「技術をよこせ」などという韓国の要望を一蹴する必要があります。韓国は困ったら日本に「金と技術をよこせ」と強訴をかけますから。

(吉田ハンチング@dcp)
2023.03.23
https://money1.jp/archives/102123