10/2(水) 13:52配信 産経新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/21172967cc4e102cdfdde60481505ab642389396

【北京=三塚聖平】中国の習近平国家主席は2日、日本の首相に就任した石破茂氏に祝電を送った。中国国営新華社通信によると、習氏は「日本が、中国側と歩み寄ることを希望する」と表明した。日本との関係安定化を引き続き進める意向を示した。

習氏は、日中両国が平和共存や友好、相互利益の協力を進めることは、「両国人民の根本利益に符合している」と訴えた。昨年11月に習氏と岸田文雄前首相が合意した「戦略的互恵関係の包括的な推進」や、「新時代の要求に合致した建設的で安定した日中関係の構築」を進めることを日本側に呼び掛けた。

李強首相も同日、石破氏に祝電を送り、「双方は両国関係の政治的基礎を守り、友好や相互信頼、協力を強化し、両国人民により良い幸福をもたらすべきだ」と表明した。

日中関係を巡っては、9月に広東省深?(しんせん)で日本人男子児童が刺殺された事件や、スパイ容疑による邦人拘束といった懸案がある。中国は9月に東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に関する合意に応じるなど、日本側との関係安定化を進める姿勢を見せている。一方で、中国人民解放軍が日本周辺で活発な軍事活動を続けるなど、軍事や安全保障に関する分野では強硬姿勢を崩していない。