「もし、ジョン・コルトレーンがエリクトゥルニカだとしたら」
僕は日に焼けたテニス・シューズのような彼女の肌を見つめながら言った。
「まさか。ありえないわ」
彼女は真っ直ぐに僕の目を見つめて答える。
「もしも、仮定の話だよ、もちろん。もしも、何らかの恣意的な力が働いて、彼がエリクトゥルニカだったとすれば?」
「簡単よ」
彼女の細長い5本の指が、半ダースほどのピーナツをつまむ。
「エリクトゥルニカの存在手段が変わるだけ。そんなことよりこのボイルド・エッグの塩加減のほうが重大よ」
その瞬間、僕のペニスのエリクトゥルニカは頂点に達した。