5年付き合ってきたフレが、最後に言い残した言葉だった。忘れもしない、28(木)22:36、禍魂集いし戦道2017緊急後の出来事だった。
それはある日突然にやってきた。いつもどおり俺たちは2人だけでPTを組み、いつも一緒に過ごしていたフランカsカフェで緊急待機してた。 
俺「クナイとイザネユニ出ればいいなw」 フレ「うん。」 俺「どした?w今日は元気ないなおいw」
それから緊急が始まるまでは終始、2人とも無言のままだった。こんなフレの姿は見たこともなかった。
「緊急任務発生。全アークス一斉参加による大規模作戦行動を展開中です。アークス各員はクエストカウンターより、任務への参加を。」アナウンスがカフェに響き渡る。いつもどおり聞き慣れているアナウンスだ。
けど、この日は少し違った。
シエラ「気をつけてくださいね!」 3 2 1 GO  思えばこれが5年間付き合ってきたフレと別れる、最後のカウントダウンだったのかもしれない。 
黙々と無言でクエストを進める俺たち。俺「先行奴いるなw うしろでエネミー湧いてんのにw」 フレ「そうだね」 
やっぱりおかしい、普段なら草生やしてログが埋め尽くされる。
 
                〜緊急後〜 
俺「クナイ1本も出なかったな!w イザネも出ねえし、からあげばっかw」
フレ「ねぇ、今が楽しい?」
俺「ん?w なに言ってんだよww」
フレ「もうだめなのかな」      この後フレはPTを抜けてログアウトした。

俺は拍子抜けだった。今日は機嫌が悪かったのかな?と自分に言い聞かせてこの日は鑑定した後、俺も寝るためログアウト。 
次の日、フレはインしてなかった。その次の日も。
30日(土)この日は疲れてて夕方まで寝てた。起きたのは夜の20時、今日は休みだからフレはインしてるだろw ワクワクしながらパスを打ち込み、キャラクターを選び、ロビーに出る。
なによりも先に、1件しか入ってないフレンドリストを確認した。 
インはしていなかった。 おれはなぜか急に涙がこみ上げてきた。
濡れるキーボードと俺の指。 「そうか…あれがさい・・ご」 いい年した大人が子供のように言葉を口に出して泣く。 
俺はおもむろにフレンドのマイルームに移動した。 俺だけしか入れない、俺とフレの2人だけの空間。5年間2人で過ごした大切な場所、俺だけが入ることを許されたフレとの温かい場所。
俺が始めたてのころ、ふざけて置いたロックベアレリーフとルームBGM「たいせつなもの」がそこにはあった。
俺は涙でフレンドの部屋が滲んでほとんど見えなかった。