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【PSO2】若顔VSスッキリ
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0002名無しオンライン
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2017/11/07(火) 02:38:42.50ID:sKDpKjK4
SGスクの話されると都合悪いから建てちゃったの?
0003名無しオンライン
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2017/11/07(火) 02:39:12.32ID:mB0X5L7z
スッキリはどうしてもアゴに目がいっちゃうな
可愛いんだけどね
0004名無しオンライン
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2017/11/07(火) 02:41:38.49ID:VHTe6RGc
鼻がね...
0006名無しオンライン
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2017/11/07(火) 02:48:23.89ID:eSnIcaX/
EP4ではヒツギがしゃべるたびに(アゴで人殺せそうだけど)って思ってしまったわ
ヒツギ「これが私の選択だ!」
俺「(アゴで人殺せそうだけどね)」
0007名無しオンライン
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2017/11/07(火) 02:49:44.44ID:sqS5q9SM
若顔デュマ子が丁度いい
0008名無しオンライン
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2017/11/07(火) 02:52:29.95ID:BJ/WF7/D
いや可愛くねーだろ
目玉腐ってんのかい

ノー加工の可愛いスッキリ顔持ってきてみろよ
0009名無しオンライン
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2017/11/07(火) 02:54:23.02ID:8H8HGlh1
可愛い若顔と可愛いスッキリ顔のサンプルを一枚ずつもってこい
話はそれからだ
0015名無しオンライン
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2017/11/07(火) 06:10:05.60ID:tFk3qUz1
頂点さんもEP3までのキャラクリだよな
顔立ちは整っているけど今のスッキリ顔SS勢諸氏と比べると見劣りする
0018名無しオンライン
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2017/11/07(火) 07:30:03.21ID:GqgWfNij
若顔で他ゲーやアニメキャラの再現してるの見ると不細工すぎて気分悪いわ
わざわざフルネームつけんな。キャラデリしろ
0022名無しオンライン
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2017/11/07(火) 10:13:17.95ID:AwDQXqPf
どうやっても若顔は無理
まず強制的につり目になるのがだめ
鼻も変
0023名無しオンライン
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2017/11/07(火) 10:14:39.75ID:NxsnVkTc
フレにAC4のオペ子再現キャラ奴いるがフレ解除したい
本人は可愛いと思ってるらしいが、傍目にはただのゴリ女だから冒涜してるだけ
普段の言動も痛すぎて相手するの疲れてきた
0024名無しオンライン
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2017/11/07(火) 10:18:22.56ID:Nv1DyX3m
>>23
再現ってACのキャラは公式で容姿公開されてないじゃん
妄想キャラなのか
0025名無しオンライン
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2017/11/07(火) 10:19:00.23ID:uGrUL/Bp
真の若顔頂点が見てみたい
0026名無しオンライン
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2017/11/07(火) 10:24:35.93ID:NxsnVkTc
>>23
容姿の公式設定がないのは承知しているが、そいつのはブサイクすぎて見てると腹立つんだわ
0028名無しオンライン
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2017/11/07(火) 10:51:01.01ID:WNJaxXID
そもそも10代とか再現しようとするのが間違いなんだ
20代〜30代ならしっくりくるのが作れるぞ
0029名無しオンライン
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2017/11/07(火) 11:29:55.59ID:j+xEcgl0
若顔なあどうしてもイカつくなるからなあ
可愛さに振ろうとしてもギョロ目にタコの口みたいなのになるし顎のラインがごついし尖ってても判子絵スッキリで無難の道いった方がいいわ
まぁ今じゃ全員ゴリラですけどね
0032名無しオンライン
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2017/11/07(火) 12:40:50.32ID:4rgIonIV
若顔はイケメン女子作る時に良い気がする
スッキリはどう調整してもどこかで見たことある顔になってしまう
0033名無しオンライン
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2017/11/07(火) 12:50:28.23ID:NPKFgQlH
長所と短所は表裏一体…
0034名無しオンライン
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2017/11/07(火) 14:11:36.13ID:n7g1MV02
若顔からスッキリに移行した時はのっぺりし過ぎて引いたけど、スッキリを見慣れた今は若顔が濃過ぎに感じる
0037名無しオンライン
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2017/11/07(火) 16:11:28.22ID:vTw1Ux90
 あれから一年にもなるのか・・・セリアは自分の運の良さに驚嘆していた。何時し
か、彼女は十七回目の誕生日を迎えている。
 今まで、何も知らなかった、箱入り娘の彼女が、厳しい冒険者の生活に耐えられ、
ここまで生きてこれたのはまさに僥幸だろう。いや、運だけではない。さすがに英雄
ロバートの血を引いている者だけあって、先天的なものもあった。実際、彼女はそこ
らの冒険者やチンピラとは相手にならない。いや、名のある剣士や騎士でも勝てない
までも、それなりに対抗できるだろう。まさに彼女はこの一年、まったくの零から急
成長を遂げた。
 彼女の細身のミスリルの長剣から繰り出される、流れるような剣は彼女の容姿に似
合った芸術的な剣術であった。が、芸術的と言って馬鹿にしてはいけない。彼女の剣
は優美であると同時に、それ以上の殺傷力を秘めた実戦で培われてきた実戦のための
剣術である。決して、見てくれだけではない。
 その彼女はぼんやりと町の酒場でエール(フェルナーデやその他の国では16歳か
らが大人として認められる)を飲んでいた。昼間からである。だが、決して、いい身
分とは言えない。ようするに仕事が無いのである。冒険者は隊商の護衛、庸兵、賞金
稼ぎなどで生計を立てている。無論、それは不安定な収入だ。そして、実力の世界で
ある。
 実の所、懐の中の金貨はもう2、3枚である。無論、今までの冒険で稼いで、最初
の路銀に足していたが、ついにはもう底をつきかけていたのである。もっとも、それ
までに立派なミスリル製の胸当てを買ったせいもあるが。
「はあ・・・」
0038名無しオンライン
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2017/11/07(火) 16:17:22.40ID:vTw1Ux90
 それを思い出し、彼女はため息を付いた。後5日もすれば、宿に泊まる金さえもな
くなってしまう。怪物や魔物は恐くなかったが、のたれ死には恐かった。
 仕事がない訳ではない。仕事はある、しかも目の前に。賞金首のビラだ。
 だが、相手が悪すぎるのだ。対一なら負ける気はしないのだが、この賞金首にはお
まけが付いている。
「山賊五十人か・・・とても一人の剣士が相手に出来る人数じゃないか・・・」
 自嘲気味に苦笑し、エールの入った安っぽいグラスを見つめた。グラスに写った彼
女の顔がゆがんでいる。それでも彼女には自分が情けない顔をしていると言うのが分
かった。
「よおよお、ねぇちゃん。一人かい? そんなしけたツラしてちゃ、せっかくかわい
いのが台無しじゃぇか。俺達と一緒にあそばねえか?」
 ぼんやりしているうちに彼女は数人の若い男の集団に囲まれていた。そして、ひょ
ろっとした男が彼女の顔に酒臭い息を吐きかけて卑猥に言った。そして、そのほかの
男達も嫌らしそうに笑う。街のチンピラだ。柄だけは悪くとも、その中身はともなっ
ていない。セリアにはそう判断することが出来た。それも彼女のこの一年の経験から
である。
「悪いけど、あなた達のような人と遊ぶ義理はないわ。どっかに行ってよね」 
 セリアはきっとにらみ付けて気丈に言った。普通の男ならそこでたじろいただろう。
だが、その男達は別だった。そういう事になれているのだろう、その言葉を聞いて逆
に彼らは喜々とした。
「いいねぇ! その気の強そうなところがまたかわいいよ」
 このような男に「かわいい」などと言われても不愉快指数が高まるだけである。し
かも、懐の不安さがその不愉快さを増幅させる。貧乏と言うのは、昔から人の感情に
何等かの影響を寄与するらしい。
 男がセリアの肩に手を押せたのが運の尽きだった。
 一瞬。
0039名無しオンライン
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2017/11/07(火) 16:25:26.88ID:vTw1Ux90
 昼下がりに誰もいない酒場に一陣の風が舞った。いつの間にかセリアは男達の背後
に立っていた。正く目にも止まらぬ早業である。
 男達がそれに気付いたのは数瞬経った後であった。男達は全ての服をそぎ取られて
いた。そして、それの成れの果てである布切れが細切れにされて彼らの足元に落ちて
いた。
「ッ・・・! ぎゃあああああ!」
 やっと事を理解した男達は全裸のまま、町へ一目散に逃げて言った。
「ふん・・・」
 セリアは彼らを見送りながら大きく息を吐いた。まだ不愉快さが残っているのだろ
う、優美な眉間がそれを表している。
「お見事としか言い様がないね、こんな女の子がいたとなると人を外見で判断するの
は良くないな」
 彼女の背後から不意に男の声が聞こえてきた。
「まだいるのっ!」
 セリアは怒りに任せて振り返りざまに剣を振るった。
 だが、その対象は余りに遠かった。その距離およそ10メートル。彼女の剣は空を
斬り、恥ずかしい思いをしただけだった。
「勘弁してよ。俺達はあいつらみたいにマナーを知らない奴とは違うぜ」
 彼女の視線に入ったのはアンバランスな二人組だった。
 一人は中肉中背の端正な顔立ちの青年。癖のない黒髪で、その髪の毛は目にかかっ
てそのコバルトの瞳はほとんど隠れていた。とは言え、視界が聞くように左目は髪を
上げて、視界が効くようしてある。顎の形から察するに相当美形である。そして、も
う一人は190はありそうな大男。筋肉はりゅうりゅうとは行かないものの、引き締
まった褐色の肌はたくましいと表現するには十分だった。そして、顔立ちは、とても
お世辞にも美形とは言えないが、堀が深く、男らしい顔立ちにはそれ相当の魅力があ
る。
0040名無しオンライン
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2017/11/07(火) 17:24:32.61ID:NPKFgQlH
なんだよこれw
0041名無しオンライン
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2017/11/07(火) 17:28:25.73ID:SzJk6KXh
>一人は中肉中背の端正な顔立ちの青年。癖のない黒髪で、
>視界が効くようしてある。

剣士ラドルス
0042名無しオンライン
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2017/11/07(火) 18:37:28.52ID:vTw1Ux90
 初めに声が掛けたのが背の低い(とは言っても170の半ばはある)方だろう。声
が少し高いくハスキーで少年っぽい。
 その彼が言った。
「なあ。仕事がないんだろ? 俺と組まないか? その山賊の頭領に付いた金額は相
当なもんだ。二人で山分けしたって十分すぎる」
「でも、その人は?」
 大柄な男に視線を向けて、セリアは遠慮深そうに言った。
「ああ、俺は故郷へ帰るんだ。もう、この前帰ったときから2年も経つ。親父やおふ
くろが心配してっからな」
 となりにいる大男が苦笑いして言った。
「変だろこいつ。カゼルって言うんだけど、盗賊のくせに妙に律儀なんだ」
 小柄な方が愉快そうに言った。盗賊と言うのは、一般に盗みなどを働く泥棒とは違
う。錠前開けや、偵察、伝令などをする身軽な者の総称を盗賊と呼ぶのだ。無論、そ
の能力を生かして盗みを働くものもいる。故に盗賊と言うのは不信感を与えるうさん
くさい職業に思われてしまうのだ。
「・・・」
 セリアはあっけにとられ、言葉を失った。無論である。元来、盗賊と言うのは身軽
でなければ食って行けない。故に小柄でひょろっとしたタイプが多いのだ。だが、カ
ゼルは違う。それをすべて無視したようなゴツイ、大柄な男だ。セリアが驚くのも無
理もない。
0043名無しオンライン
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2017/11/07(火) 18:42:00.42ID:vTw1Ux90
「・・・で、でも、二人でどうするつもり? 相手は五十人の山賊よ」
 セリアは尋ねた。だが、青年は落ち着き微笑んで応えた。
「俺が魔法使いって言ったらどうだ?たかだか山賊風情五十人なんぞ、一瞬だ」
 静かな声だが、妙に迫力がある。
 セリアは「魔法使い」と聞いて驚きの表情をその美しい顔に浮かべて彼を見つめた。
元来人間は「魔力」を持つものが少なく「魔法使い」とは希少価値のある人種である。
故に、1年間旅を続けてきたセリアでさえ、今までであった魔法使いはたったの数人
である。
「あなたは一体・・・」
「俺か? 俺は魔道士リシェール。リシェール・アル・アッディーンだ。そこんじょ
そこらの魔法使いとは一味も二味もちがうぜ」
0044名無しオンライン
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2017/11/07(火) 18:45:09.01ID:vTw1Ux90
 風が静かに夏草を撫で、疾走して行った。
 そこには二人の若い男女がいる。セリアとリシェールだ。彼らは風上を背にして、
風下を、風の行方を見ているように遥か遠方を見つめていた。
「ホントに大丈夫なの? 相手は50人よ。いくら魔道士だからって・・・」
 セリアはあくまで心配そうにリシェールに問いかけた。だが、リシェールのほうは
ただ悠然と微笑んで答えた。
「心配症だな、小じわが増えるぞ」
「私はまだ17歳よ。増えるどころかまだありませんよーだ!」
「そーだったな。ま、心配すんなって・・・なせば成る」
 リシェールは柔和な笑みを浮かべてセリアを見つめた。その笑顔にセリアは何か途
方もない親近感を超えるものを覚えた。だが、それは今の彼女では理解できなかった。
いや、認めたくなかったのだろうか。彼女は歯がゆくなってそっぽを向いた。未だ、
彼女は恋と言うものを知らない。男性に好意を持ったとしても、それが恋とイコール
で結ばれるわけではないのだ。だが、実際の所、彼女が恋と言うものを理解するには
まだ少し時間が必要だった。
「ま、いっか。いざとなったら一目散に逃げよう」
「賢明な考えだが、その必要はないさ。あんたが・・・そう言えば、名前を聞いてな
いな」
 リシェールは思いだしたように言った。その言葉にセリアも恥ずかしそうに笑った。
「あ、そうね・・・あなただけ教えてもらったのに私何も言ってなかったわ。えーっ
と。・・・」
 そこで彼女は言葉を切り、暗い表情を表に現した。リシェールはそれに気付き、怪
訝そうに思ったが、特に彼女に問わなかった。彼女はついに、名前を聞かれることで
あの衝撃を思い出してしまうことを避けることが出来なかった。
「私は、セリア。それだけでいいよ」
0045名無しオンライン
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2017/11/07(火) 18:49:24.19ID:vTw1Ux90
 彼女は微笑みながら言った。だが、その微笑みの裏にはとほうもない陰りがあった。
無論、それに気付かぬ程、リシェールは察しが悪くなかった。
「ん? ファーストネームだけ? ンな事ないだろう?」
 自分の気持ちに正直にリシェールは言った。だが、セリアは苦笑いしてこう答えた
だけだった。
「一年前、私が旅立って、もう後ろの名前は捨てたのよ。もう、過去に縛られたくな
いの・・・」
 相当、暗い過去があるのか・・・リシェールは少し後悔を覚えた。そして、これ以
上彼女に過去と後の名前を聞く愚に気付き、それ以上の質問は止めにした。
「そうだな。セリアって名前が分かれば不自由しないし・・・ま、今回の仕事が無事
に終わったら教えてくれる?」
 リシェールは微笑んで言った。
 無事に・・・か・・・セリアは無言でうつむき、その言葉を心の中で反復した。
 だが、それ以上、彼女は言葉を口にしなかった。

 山賊達の寝ぐら、捨てられた砦か何かなのだろう、それは大きな古い建造物だった。
だだっぴろい平原にぽつんとそれは建っていた。街道からかなり離れているため、旅
人が通る可能性も少ない。山賊なら、旅人を襲うはずなのに不効率甚だしいが、大軍
団に攻められたときは相手が補給に苦しむと言う点がある。もっとも、大規模とは言
え、山賊ごときに組織的な軍が動くとは思えないが。
 だが、セリア達にとってはその心配はない。何しろ、二人しかいないので補給など
考える必要はない。
「さて、一丁、高級魔法をご披露しましょうかね」
0046名無しオンライン
垢版 |
2017/11/07(火) 18:54:24.79ID:vTw1Ux90
 リシェールは余裕しゃくしゃくで両手で印を結んだ。
「おお、眠りを司るヒピュノスよ。その力の我に貸し与えたまえ。その力を持つて、
全ての者を眠りに遣えて前・・・集団催眠呪法<ヒピュノス・マインド>!」
 リシェールの周りに黒い半透明のオーラが発生した。セリアが驚きを隠せぬ表情で
彼を見つめる。彼女自身に魔法は使えずとも、その放出される力の気配は彼女も感じ
ることが出来る。
 黒いオーラは一瞬、爆発するように大きくなったと思うと、その刹那に消滅した。
「な・・・」
 セリアは愕然とし、言葉さえも失って惚けた顔をさらけ出していた。
「何ぼんやりしてるんだ? さっさと行くぜ」
 言葉さえもうしない、呆然自失していた彼女ははっと我に帰り、いそいそと彼の後
に付いた。
「す、すごいじゃない! 何をしたの?」
 興味津々といった感じでセリアは若き魔道士に尋ねた。
「なあに、ちょっと眠りの魔法を使っただけさ。それの集団バージョンだ。まあ、5
0人となると結構集中力がいるが、成功した。奴らは、もうぐっすりさ。寝首かくっ
てのが一番楽だろ? ま、全部ふっ飛ばしても良かったが、賞金首ってのは首を持っ
て行かないと金がもらえないからな」
 そんな言葉を簡単に言ってリシェールは正面の扉に向かった。その後ろにセリアは
付いて行きながら、彼の背を見、魔法の力に感心していた。彼女には一生かかっても
できない芸当である。魔法と言うのは先天的に「魔力」を持って生まれないとその時
点で魔法を習得できないのである。どれだけ後天的な修行を積もうが、それはどうに
もならない。セリアは生憎その魔力を持っていない。少し、嫉妬を覚え、魔法使いと
いう存在を感心していた。
 そのまま、リシェールとセリアは門を開け、正面から堂々と山賊の根拠地に潜入し
た。見張りから何から何まで、山賊達は大きないびきをかき、深い眠りに付いている。
皆、幸せそうな顔をしているのは眠りの神ヒピュノスの愛撫に浸っているからだろう。
 改めて魔法のすごさにセリアは感心しながら眠っている山賊の一人一人を確認して
行った。
0047名無しオンライン
垢版 |
2017/11/07(火) 18:58:12.08ID:vTw1Ux90
「いないな。この大広間にほとんど50人いるのにな・・・」
リシェールが一息ついて言った。
「二階じゃないかな」
 セリアは大広間の奥に見える階段を指さして言った。
「そうだな」
 順当なところだ、とリシェールは思い、簡単に答えた。そして、セリアと肩を並べ
て走る。足場にはごろごろと山賊どもが転がっていたが、二人は軽快に避けて行った。
 そして、そのまま勢いをつけ、階段を駆け上がる。
 その刹那。
「死ねぇええい!」
 階段を抜けたと思った同時に二人に大降りなバスタードソードが襲った。人を斬る、
というよりは叩きつぶすのが目的のような剣だ。片手でも扱えるが、やはりバランス
は悪そうだ。だが、その破壊力は驚異である。
「なっ!」
 二人はほとんど声を同時にあげて、前方に転がり込んだ。全員が眠りこけていると
思っただけに二人は面食らった。
つい一瞬前に二人がいたところにバスタードソードは振り下ろされた。石造りの床
が粉々に砕ける。恐ろしい破壊力だ。二人は一瞬青ざめ、生きた心地がしなかった。
彼らに優れた反射神経と俊敏に動いてくれる運動神経とそれに忠実な筋肉がなければ、
今ごろまっぷたつにされていただろう。
「馬鹿な! 俺の魔法は完璧に作動したはず。何故・・・」
 リシェールははっと我に帰り、そう叫んだ。
「はっはははは・・・そんな魔法、ヒルデガルド様には通用しないよ」
 不意に背後から声がかかった。
 そこには妖艶な服に身を包んだ20代半ばか、それ以上の女性が立っていた。右手
に杖を持ち、全体から魔力の発散が感じられる。
0048名無しオンライン
垢版 |
2017/11/07(火) 19:50:47.94ID:vTw1Ux90
「ちっ・・・山賊どもに魔法使いがいるとはな」」
 リシェールは吐き捨てるように言った。慢心からくる油断に、彼自身腹がたった。
魔法使いにとって、一番命取りなのが、油断である。だが、リシェールの実力はとも
かく、彼自身若さ故のおごりも捨て切れていなかった。
「どうするの? なかなか、手ごわそうよ?」
 セリアが狼狽して、リシェールの外套の裾を引っ張った。
「ふ、50人近くも眠らせるとはなかなかだな。だが、私に勝てるかな?」
 ヒルデガルド、通称ヒルダは端正な顔を歪めて笑った。美人だが、怪しい雰囲気を
持つ女性である。リシェールの持つ女性の好みとしては外れている。彼女よりかは、
まだまだ幼いがセリアの方がまだよい。
「セリア。おまえはそっちの方を頼む、俺はあの女魔法使いの方をなんとかする」
 余裕しゃくしゃくだった今までの表情は消し飛び、真剣な眼差しで言うリシェール。
セリアは彼に背中合わせのまま、バスタードソードを軽がると片手で持っている賞金
首のビラに載っていた大男と対時している。
「それしか方法はないようね。行くよっ!」
 セリアはかけ声と同時に山賊の頭領に向かって疾走した。そして、彼の目の前で跳
躍する。
「やああああっ!」
 気合い一閃。すさまじい勢いで振り下ろされたミスリルの長剣は山賊の頭領へと走
る。細い華奢な腕からは想像できないほどの力を持っているセリアであったが、今回
ばかりは相手が悪かった。
 山賊のボスは彼女の剣をバスタードソードで軽がると受けると、そのまま、彼女を
はじき返した。軽量の彼女はなすすべなく、壁までふっ飛ばされる。
「ぎゃん!」
 受身を取る暇さえなくしたたかに壁に打ちつけられ、悲鳴をあげるセリア。そして、
山賊の頭領は一気に勝負を付けると言うように間合いを詰めた。
「くっ!」
0049名無しオンライン
垢版 |
2017/11/07(火) 20:00:28.39ID:su5YQqmp
 セリアは床に剣を突き立てる。そして、それを支点にして反転し、頭領の後ろに飛
びずさった。だが、さすがに頭領をやっているだけあって、彼は戦いに慣れていた。
 そのまま、振り返り、根身の力を込めて彼女に切りかかった。
 ガキィイイイーン!!
 金属と金属のぶつかり合う、乾いた音が響いた。
「ぐ・・・うぅ」
 セリアはなんとか剣でそれを遮ることが出来たが、その圧倒的な力に押され始めて
いる。やがて耐えられなくなり、片膝を落とす。
 山賊の頭領はそれを見てニヤリと笑みをこぼし、さらに力を込めた。
「ぐ・・・」
 セリアは顔を真っ赤にして、それを何とか凌ごうと力を込めた。初めの振り下ろさ
れた衝撃で右手はほとんど感覚がない。
 その刹那。
 彼女は溝落ちをおもいっきり蹴りとばされた。
「げふう!」
 熟練された山賊の頭領の攻撃にセリアはまたもやふっ飛ばされた。
「バッカヤロ! そんなに簡単にやられたんじゃこっちが困る」
 ヒルダとの魔法戦闘の間隙に壁に向かって飛ぶ、セリアの体を捕まえたリシェール
は言った。
「・・・ちょっと、油断、した、だけよ」
0050名無しオンライン
垢版 |
2017/11/07(火) 20:18:30.45ID:su5YQqmp
 まだ溝落ちが痛むのか、切れ切れながらセリアは気丈に悪態を付いた。セリアは苦
痛に端正な顔を歪めながら、舌打ちした。
「うん、それでなきゃ、こっちも困る」
 セリアを下ろし、再びヒルダに向き直るリシェール。彼はヒルダと互角の戦いをし
ていた。
「ヴーレイ・ド・アンテ・キュール・火の精霊よ、闇を切り裂く閃光となりて、我が
敵を打ち砕かん! 閃光・爆裂<ガン・ヴァオーム>!」
 ヒルダが何千度にも達する燃え盛る閃光を放つ。だが、リシェールは動じず、その
まま冷気の壁を造り炎を簡単に食い止めた。
「甘いな。その程度で俺とやりあおってなら、やめといたほうがいい」
「馬鹿な! 触媒(魔法を使うときに必要とする魔力を秘めた道具や宝石)なしでど
うやってそこまで連続して魔法を使える」
 ヒルダはリシェールの予想外の強さに舌を巻かずにいられなかった。だが、まだリ
シェールの方は余裕がある。他を圧倒してもつ魔法の才能と、アサシンの強力な修練
を受けた彼に取って、ヒルダ等相手にならなかった。が、ヒルダとて、普通の魔法使
いと比べれば、腕は十分に立つ方である。相手が悪かったとしか言いようが無いだろ
う。
0051名無しオンライン
垢版 |
2017/11/07(火) 20:32:14.59ID:su5YQqmp
「はあああっ!」
 セリアが大きく跳躍して、斬り込んだ。力勝負ではからきし駄目なのでスピードで
勝負をしようと言うのだ。山賊の頭領のパワー溢れる攻撃にさすがに苦戦を強いられ
たが、スピードでは彼女の方が断然上だった。
 リシェールは高速呪文<ハイ・スピード・スペル>を立て続けに唱え、ヒルダを翻
弄した。
 そして、彼は不敵にニヤリと笑った。
「決めてやる。魔法使いが長期戦をやるのはさすがに無理があるんでな」
「くっ! ただでは死なん!」
 汗だくのヒルダも必死の形相で叫んだ。彼女もそれなりの自尊心を持っている。彼
女も負けられない。
 そして、端ではセリアと山賊の頭領は二人ともしたたる汗と共に激戦を繰り広げて
いる。こうした戦闘に躊躇や情けはない。それを少しでも持った方が実力云々抜きで
死を貰うのだ。それをこの場にいる者達は知っていた。
0053名無しオンライン
垢版 |
2017/11/07(火) 23:40:23.25ID:/GgKA8Ja
宇野先生までSGスク詐欺消化活動に当たってるのか
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