「なんなのよア"ア"ア"ア"じでェ!」
社長によるスローダウン発言の後、酒井は開発部署に不遜を撒き散らしていた。
やりたい放題だった王国へついに上層部から介入がある事は時間の問題だ。
オフイベで体力回復するとはいえクリスマスオフイベまではまだ期間があった。

「モンハンコラボに乗じて全国ネットカフェオフイベを強行するか・・・」

「わめいてんじゃねーよ!不愉快だわ」

「んっ、お前は・・・木・・・村・・・?w」
酒井の言は疑問形となる。木村と思われた人物は半身を炎に包まれ、もう半身には氷をまとっていたのだ。

「モンハンコラボだからな、今の俺はエルゼリオン木村だ」

「まァじでw気合入りまくってんじゃん、一狩りいっとく?w」

「これからお前をハンター堕ちさせる」
そう言うや否や木村は屹立した25cm砲を酒井のトロマンへ突き刺す。

「やめろエルゼリオン木村!・・・アツイイイイイイ!!ツメタアイイイイイイ!!」
25cm砲も炎と氷をまとっているため、肛門の半周は焼け焦げ、別の半周は凍傷による収縮が起こっていた。

「これは序の口に過ぎん。ここからが本番だ!うおおおお!」
木村は咆哮と共に25cm砲で繋がっている肛門を支点として回転を始める。

「んっ!これは!癒される新感覚!」
「そうだ、回転により焼けた部分には冷気、凍った部分には暖かさ。これで上手に焼けました〜してやんよ!」
木村は更に回転を強め、辺りには激臭が立ち込める。「臭ェ!」と鼻を押さえた濱崎は信じられないものを見た。

「酒井が空へ!?」
木村の回転により揚力が生じ、ヘリコプターのように酒井と木村が空へ上がっていく。

「アイイイイイ!木村、俺飛んじゃう!ハンターになっちゃう!」
「なれ!ハンターになれ!一狩り行って戻ってくるな!」
「アイイイイイ!はちみつちょうだい!やくめでしょォォォォ!」

その瞬間、空へ向かっていたおぞましいヘリコプターが消滅した。
「二人が消えた・・・?」呆然とするハマに、PSO3プロデューサー菅沼が答える。
「これはメドローア現象ですね。漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』で出た魔法です」
炎と氷という相反する二属性を併せ無を作り出した酒井と木村は消え去り、図らずともドラクエコラボした■■■■であったが
ドラクエユーザーの「そうは思わない」は94.4%を超えたという。