ZDR に関しては、おそらくフィードフォワードによる歪打ち消しと発想はよく似ているのだろうが、
出力側でなく入力側で加算(歪成分としては減算だが)しているために大きな違いが生じている。
フィードフォワードは出力側の NFB ループ外で加算するため、フィードフォワード自体はフィードバックにはならず、
NFB に問題があるか加算するところが壊れない限り発振しようがないが、
ZDR では入力側で加算するため、歪を補正したことによって歪の発生が増加すればさらに大きく加算することになり、
ZDR によるフィードバックが成立して発振する条件がある。
ヤマハはかつてなぜか必死にフィードバックではないといっていたが、はっきり言えば嘘である。