一般向けオーディオ機器のプリイン電圧は本来、
「定格1V 最大2V」が基本だった。

なぜかというと、昔はラジオも主要なオーディオソースの一つだったから。
ノイズの入りやすいラジオもプリアンプのファンクションで違和感なく
切り替えられるように、最大出力1V以下のチューナーとの整合性を図ってた。

今はもうアナログラジオが主要なオーディオソースではなくなったから、
プリイン電圧の「定格1V」という部分を無視しても差し支えがなくなった。
だから近ごろの音源は専ら「最大2V」だけを基準とした、
めいっぱい音量を上げきった録音ばかりとなっている。

これが「ハイレゾ」のウソでもある。
そういう触れ回りで売り出している音源が高音質に聴こえたりするカラクリ。

サンプリング周波数や量子化ビット数の違いまで聴き取れてる人間なんて
皆無に等しいが、それなりに音質が違うことは多くの人間が気づく理由。
ハイレゾでもない地デジの音声でも全く同じような違いがあるから。