CDで44.1kHzのサンプリングレートがあれば22.05kHzの音まで再現できる
人間はそれ以上の高音は聞こえないのでハイレゾは無意味である、という論調があるが、これはアホ過ぎる
サンプリングレートの半分の周波数の音波は原理的な最高周波数であって、位相の山と谷がサンプリングレートと完全に一致した場合にのみ再現できるのであって、それより僅かでも周波数がずれるとエイリアスエラーが生じて可聴帯域にうなりとして現れる
ある周波数の波を位相に関わらず記録しようとしたら、最低でもだいたい周波数の10倍のサンプリングレートが必要(1波長に10点は記録点が欲しい)
10kHzは大半の人は聞こえるし、音楽的にも重要な役割を担うので、そう考えると96kHzは全くオーバスペックじゃないし、できれば192kHz欲しい
ただし、192kHzなんかでハイレゾ録音した音源をダウンコンバートして(10kHz以上の高周波帯の位相をずらすなどして)44.1kHzに収めることはできるので、近代的なマスタリングをしていればCDフォーマットが不十分というわけでもない
もちろんこれはデジタル処理でいわばフォトショップした写真のようなものなのでやりすぎると違和感を拭えず、特にクラシックやライブ録音なんかはハイレゾの意味が(例え10kHzまでしか聞こえないような耳にも)大いに意味がある