オーディオテクノロジーは当時はイノベーション的な価値がありました。
現在では他のユニットの改良が進んだため、相対的に価値は薄まったと言えるでしょう。

自作マニアが、こんな構造を全て兼ね備えたユニットがあったら最高のはず、と夢想していた
それらを全部入りでいきなり登場したので、驚かれたわけです。
一つ入ってれば上等なのに、それが4つも5つも全部入りなんて売り出されるはずない、
と思っていたところ、一気に全盛りで来たのです。

現在ではイルミネーターあたりがその全盛りを実現してるので、相対的にわざわざ
オーディオテクノロジーでなくても・・・と価値は薄まってます。

そのマニアが考えていた構造とは、例えばダンパーの裏の空気抜き、ボイスコイルの銅キャップ、
磁気歪の少ないインナーハングボイスコイル、太めのボビン、それらで磁力が弱まる分を補償する超強力マグネット
などなどです。
今では普通ですが、当時はダンパー裏が抜けているユニットに切り替わる過渡期でした。
他にも、歪を低減する銅キャップが高級ユニットに標準搭載される過渡期でもあったし、
その他も、搭載されてたり、されてなかったりでした。

そこで自作マニアは、それらが全盛りのユニットがあれば最高なんじゃないか?
と思っていたところに出てきたわけです。
実際に音を聴いて判断したわけではなく、あれとこれとそれが盛り込まれたユニットなら
絶対に良いに決まってる、こんなの理想のユニットじゃないか、と褒めたわけです。