”私の統治下において、ローマ帝国は領土を拡げ大帝国となった。北はゲルマンの奥深く、南はサハラ砂漠の境まで、東はユーフラテス川の流域
まで達し、西は大西洋沿岸まで及んだ。作られた道は数kmに達し、都と辺境の属州等を結びつけた。更に、巨大な水道橋は、幾つもの山を越え、
ローマ市内の七〇〇もの噴水に豊かな水を運んだ。私の断行した政治改革は、一世紀に及ぶ内乱に終止符を打ち、その後、「三〇〇年にも亘る平和」
をもたらした。そして、私が帝位に付いた二十三年目、ナザレのイエスが誕生した。”(『ROMAN-EMPIRE』Gaius Julius Caesar Octavianus Augustus )