0122考える名無しさん
2017/05/27(土) 13:20:18.960空界もなく、その上の天もなかった。(中略)
深く測ることのできない水は存在していたのか。
2.その時、死も不死もなかった。夜と昼のしるしもなかった。
かの唯一物は自力によって風なく呼吸していた。これより他の何も存在しなかった。
3.始原の時、暗黒は暗黒におおわれた。この一切はしるしのない水波だった。
空虚におおわれて現れつつあるもの、かの唯一物は、熱の力によって生まれ出た。
4.最初にかの唯一物に意欲が現われた。これは思考の第一の種子だった。
詩人たちは心に探し求めて、有の始原を無に見つけた。(以下略)
― リグ・ヴェーダ「宇宙開闢の歌」(10.129)