ハイデガ−の後期哲学の「成り出でてある(生起)」の論理は、
仏教に於ける“諸行無常”の論理と通底している。 つまり、“諸行無常”とは、
自我を排した“無我”の様態に至ることであり、ハイデガ−後期の「成り出でてある(生起)」論理も、
“自我を排した様態”を現している。